桐山漣、共演したゆうたろうの行動に驚き「僕らの時代にはなかったな」<Interview>
ゆうたろう「二人のアンバランスな関係性は見どころだと思います」
――撮影現場を振り返って感じることはありますか?
桐山:本作の監督は、今まであったことがないくらい、監督史上1位というほど腰が低いんですよ。すごくルックスも愛らしいですし、キャラも親しみやすい方で、初めは監督がムードを作ってくれていたように思いますね。そういった意味ではコメディーシーンを和やかな雰囲気のまま撮影することができたのは監督あってものかなと思います。
ゆうたろう:毎日朝早くから夜遅くまでスケジュールが組まれていて、寒い倉庫での撮影などがあったので僕にとっては過酷な環境でした。でも、現場は温かくて監督も僕らの意見をくみ取ってくれたり、誰かが気になった疑問は整理を付けてから本番という流れだったりと、すごくやりやすかったです。撮影の合間はストーブの前でみんなで手を温めたり、初めてお会いした方がその日の終わりには戦友みたいになっていたり。忙しい中だからこそ距離の縮まり方が早くて救われましたね(笑)。
――桐山さんとは2人だけで掛け合うシーンも多かったですね。
ゆうたろう:二人のシーンは他のシーンとは違う空気感で撮影していたので、少しコミカルさを出しながらテンポよく撮っていて、僕は純粋に楽しめました。どうしてもせりふ量が多いので苦戦する部分は二人で空き時間にせりふ合わせをして乗り越えていました。葵と蒼は兄弟のような感じですが時々立場が逆転したりするので、二人のアンバランスな関係性は見どころだと思います。
――ゆうたろうさんの印象をどのように感じられましたか?
桐山:初めは人見知りなのかなという印象でした。でも、撮影が進むにつれてよく話してくれたり、カメラのセッティング待ちで静かになっている時に何かを口にして空気を変えてくれたり。気遣いではないけど気配りのできる人だと思って、すごくすてきでした。ただ、色付きのリップをしていることには驚かされて、僕らの時代にはなかったなと思うと、ファッション一つ取ってもニューノーマルだなと感じています。