WEBザテレビジョンでは、毎週木曜のドラマ放送日の掲載で、上川の“おすすめエンタメ”にまつわるエピソードと共にストーリーを紹介する連載企画「遺留メモ・令和版」を展開中。第6回となる今回は、最近ハマったゲームを紹介してもらった。
――2020年からの“ステイホーム”期間を含めて、最近ハマったゲームは?
「The Last of Us PartII」(ラスト・オブ・アス2)と「Ghost of Tsushima」(ゴースト・オブ・ツシマ/※共にPlayStation 4用ソフト)は、どちらも素晴らしい作品でした。
「The Last of Us PartII」は、ゲームをなさる方は間違いなくご存じであろう「The Last of Us」の続編なのですが、リリース直後は賛否が大きく分かれたくらい、内容を申し上げるのが大変難しい作品なんです。
1作目は人間のありようや本質を、ゾンビ(この作品では特殊な菌の罹患者)がいる世界の中で描いていく作品。シリーズ第2弾ではより突き詰めて、ゾンビとの闘いの中で生き延びた中に生まれる愛情とその逆の感情である怨憎(おんぞう)が色濃く描かれていきます。
極限世界を生き延びていく時に選択した手段が本当に正しかったのかどうか。生きていることの是非も含めて、命に対しての難題を突き付けられたような感覚に陥るんです。
ヒットさせることが難しい続編でありながら、人間とは、愛情とはいったい何だろうと考えさせられる作品に仕上げた手腕に称賛を送りたい作品です。
「Ghost of Tsushima」は日本が舞台。モンゴルの兵が攻めてくるという緊急事態に一人の武士が立ち向かっていくという物語が展開されます。
このゲームもまた、人間模様を織り交ぜながらしっかりと爽快なアクションゲームに仕立てているところが素晴らしい。2本とも開発したのはアメリカの会社。海外作品の底力を改めて見せつけられたような作品でした。
◆取材・文=月山武桜