「鶴瓶さんは肘打ち一発でいける(倒せる)と思います」
笑福亭鶴瓶を前に水野美紀はあっけらかんとそう言って笑った。続けて「肘打ち一発入れてもう一発こう」と鶴瓶の“倒し方”をレクチャーし、鶴瓶が「殺したらアカンよ!」と慌てると彼女はいたずらっぽく言った。「そうですね。殺したら後味悪いんで」(TBS系「A-Studio」2015年1月16日)。
日本有数のアクション俳優のひとり
小学6年生の頃から少林寺拳法を習い、高校1年生から倉田アクションクラブでアクションを学び、大人になってからも週1回のペースで格闘技や武道の道場に通い練習を積んできた。その結果、「男の人を判断するときに勝てそうか勝てなそうかで判断します」と言う彼女は、日本有数のアクション俳優のひとりに数えられるようになった。日本・香港合作のアクション映画「さそり」(2009年)でも激しいアクションをスタントなしで行った。
「踊る大捜査線」で大きな注目
水野美紀は1987年、中学1年生の頃、芸能活動を開始。“芸歴”でいえば、既に30年を超す。よく彼女は「ダチョウ倶楽部と同期」と言って笑わせている。16歳で上京し、本格デビュー。1992年には、化粧品「コーセールシェリ」のCMに出演。「ねえ、チューして」のセリフが話題となり、一気に知名度を上げた。
同じ年、少林寺拳法の経験を活かし、ゲーム「ストリートファイターII」のCMに春麗(チュンリー)役として出演した。そんな彼女が女優として大きな注目を浴びることになるのが「踊る大捜査線」(1997年、フジテレビ系)への出演だ。父を殺された被害者遺族として登場した彼女は、その後、警察官となるという重要な役どころだった。