スタート時から“語り”で支え続けたキートン山田、ついに番組を卒業「最後の最後にいい番組に出会えた」
「感動しながらナレーションができるなんて、こんなことってなかなかない」
――キートンさんの語りも3月28日放送で最後となりますが、今の心境は?
まだ終わった感がないんです。28日のオンエアを見てからでしょうね。28日の夜は「ちびまる子ちゃん」を見て、その後に「ポツンと一軒家」を見て、そこで“終わったかな”と感じるかどうか、でしょうね。
――3月28日の放送はどのように見るご予定ですか?
その日はね、自宅にいないようにしようと思っていて、とある温泉地の老舗旅館で見る予定にしています。温泉に入って、いつもと違う環境で見ようと思います。
――最後に、「ポツンと一軒家」ファンへメッセージをお願いします。
近所の方々もよく番組を見てくださっているんです。視聴者には高齢者の方も多いと思うのですが、若い方にも影響を与えているんじゃないかなあと思います。
番組を見ていても、若い方がポツンと一軒家に移住して生き生きと暮らしていたり、何百年も代々続く家にお孫さんが遊びに来ていたりね。
世の中に逆行している番組ですが、小細工のない偉大なるマンネリが喜ばれるとても貴重な番組だと思います。
みなさん毎回本当に楽しみにされているので、作り手のみなさんにはこのまま続けていただければと思います。
50年以上この世界でやってきて、最後の最後にいい番組に出会えたという感謝と喜びを感じています。
僕が幼少期に生まれ育った環境がそのまま出てきて、感動しながらナレーションができるなんて、こんなことってなかなかないですよ。本当に幸せものだと思います。
ナレーションは変わりますが、これからもみなさんには見続けていただきたいと思います。僕も見続けます。
「ポツンと一軒家」番組概要
日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家。そこには、どんな人物が、どんな理由で暮らしているのか。衛星写真だけを手がかりに、その地へと赴き、地元の方々からの情報を元に、一軒家の実態を徹底調査しながら、人里離れた場所にいる人物の人生にも迫っていく。