亀梨和也主演ドラマ「レッドアイズ」脚本家が語る “聞き込みをしない”刑事ドラマへの挑戦
3月20日(土)に第9話が放送される亀梨和也主演ドラマ「レッドアイズ 監視捜査班」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系)。残すところあと2回と、ドラマが佳境を迎えているなか、脚本家・酒井雅秋氏が作品に込めた思いを語った。同作は、愛する人の命を奪われた元刑事(亀梨)×天才的な頭脳を持った元犯罪者たちが、KSBC(神奈川県警捜査分析センター)を舞台に、国内に500万台あるといわれる監視カメラを駆使した科学捜査によって凶悪な連続殺人鬼に迫る、サイバークライムサスペンス。
──放送も今週の9話と最終話を残すのみとなりました。展開がより⼀層加速している印象を受けるのですが、「レッドアイズ」の作劇上、⼤変だったところはありますか︖
「僕は普段、事件モノのドラマを執筆することが多いので、事件のロジックをしっかり組み⽴てて物語を作ることを⼼がけています。でもレッドアイズの場合、ロジックばかりを気にしすぎると、ドキドキ感のあるダイナミックな展開が失われます。逆に予想外の展開を狙いすぎてしまうと、今度はつじつまが合わなくなってしまう(笑)。
ダイナミックで意外な展開と破綻のないストーリー、このふたつを両⽴させるにはどうすればいいのか︖ そこには、とても悩まされました。でも、尾上プロデューサーや監督、他の脚本家の⽅たちとも意⾒を出し合いながら、バラエティに富んだストーリー展開になったように思います」
──事件の意外な展開に加えて、今回は毎回ハラハラするタイムリミットサスペンスも好評です。
「タイムリミットサスペンスに関しては、誰もが成功を願うシンプルなミッション、例えば、被害者や仲間、家族を助けるというような展開を⼼がけました。その中で、必ずしもミッションが成功しないという残酷な結末も描きたいと思いました。タイムリミットサスペンスといえば、必ず助かることがお約束ですよね(笑)。でもそれを破ることで、先読みをさせない展開を作れると思ったからです。
同時に残酷な結末は、キャラクターたちに⼤きな困難を与えることになります。それに苦しみながらも乗り越えようとする姿を描くことで、キャラクターに奥⾏きも⽣まれると考えました。また、レッドアイズでは『物語の現在進⾏形の時間を⽌めない』ということが、僕の中の1つのテーマでした。とにかく⽮継ぎ早に事件が起こり、ひとつ解決したと思ったら、次に起こる事件の伏線が既に張られているというくらいのスピード感をイメージしていました。タイムサスペンスは、それを盛り上げる⼤切な要素のひとつでした」
毎週土曜夜10:00-10:54
日本テレビ系で放送
出演:亀梨和也、松下奈緒、趣里、シシド・カフカ、松村北斗、木村祐一 ほか
【HP】https://www.ntv.co.jp/redeyes/
◆【ジャニーズ番組まとめ】はコチラ◆
◆2021年1月冬ドラマ一覧!◆