染谷俊之、「刀ステ」大坂夏の陣公演で「ステアラに勝ちたい」
作品によって変わる、鶴丸国永の役回り
――染谷さんは2016年の「虚伝 燃ゆる本能寺」、2019~2020年の「維伝 朧の志士たち」の2作に出演されていますが、その間に鶴丸国永という刀剣男士の印象は変わりましたか?
染谷 実は僕もつかみ切れていないのですが、それが鶴丸国永ならではだなと思います。自由で軽妙で酔狂で旨味があって、人がやらないようなことをする物好きで、ひょうひょうとしていてつかみどころがない。僕自身もつかむのに苦労する…というか、自分がつかめているのかも分かりません。「こんな刀剣男士です」と具体的には言えない、それが鶴丸国永の魅力なのかなと思っています。
――つかみどころのない役柄は、どのように役作りを進めていくのですか?
染谷 つかみどころがないまま進めていきます。だから稽古をしていて自分で驚くこともあって、それが演じていて楽しいところでもありますね。鶴丸国永を演じているときは、稽古のときも「こんなことをしたら、周りの共演者やお客さんが驚くんじゃないかな」と常に考えてながらやっています。
――稽古場の環境や共演するキャストによっても、鶴丸国永の在り方は変わってきそうですね。
染谷 そうですね。作品ごとに役回りは違うような気がします。「維伝」では“支える”という感じでした。玉城(裕規)くん演じる小烏丸と、陸奥守吉行を支えるポジションだった気がします。ほかの刀剣男士も、政府の刀剣男士だったり、顕現したてだったりしたので、引っ張るのは陸奥守吉行で、下から支えるのが鶴丸国永と小烏丸というイメージでした。
――「維伝」では小烏丸と共にシーンを引き締める一方、笑いが起きるシーンも担っていましたね。小西詠斗さん演じる堀川国広に「あんよが上手♪」と呼び掛けるシーンが印象的です(笑)。
染谷 あれは末満(健一)さんのアイデアです(笑)。詠斗が腕の中でキャッキャしてるのがかわいかったですね~(笑)。
■TBS開局70周年記念 舞台『刀剣乱舞』无伝 夕紅の士 -大坂夏の陣-
【原案】「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/Nitroplus)
【脚本・演出】末満健一
【日程】2021年4月11日(日)~6月27日(日)
【劇場】IHIステージアラウンド東京
【出演】
鈴木拡樹(三日月宗近役)、高本学(数珠丸恒次役)、三津谷亮(骨喰藤四郎役)、北村諒(薬研藤四郎役)、和田雅成(へし切長谷部役)、近藤頌利(大千鳥十文字槍役)、熊谷魁人(泛塵役)、染谷俊之(鶴丸国永役)
小松準弥(豊臣秀頼役)、風間由次郎(猿飛佐助役)、河合龍之介(霧隠才蔵役)、牧田哲也(穴山小助役)、坂口修一(三好清海入道役)、竹村晋太朗(三好伊三入道役)、高田淳(海野六郎役)、行澤孝(由利鎌之助役)、久保田創(筧十蔵役)、伊藤教人(望月六郎役)、星璃(根津甚八役)
一路真輝(高台院役)ほか
※舞台『刀剣乱舞』公式サイト
※舞台『刀剣乱舞』公式Twitter
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