3月17日(金)に日本テレビ系で放送される「金曜ロードSHOW!特別ドラマ企画『北風と太陽の法廷』」(夜9:00-10:54)。イソップ物語の「北風と太陽」をモチーフに、正反対なタイプの2人の最強弁護士が離婚裁判を巡って法廷で激突。“北風”のような冷徹弁護士・風香(波瑠)と、“太陽”のように心優しい弁護士・陽太(岡田将生)の奮闘する姿をコミカルに描いていく。
今回、波瑠にインタビューを敢行。作品の見どころの他、演じる役柄、共演者の印象についてなど話を聞いた。
――役どころについて教えてください。
私が演じるのは「鉄仮面」と呼ばれる“北風”のように冷徹な敏腕弁護士。離婚裁判では必ず勝つ優れた弁護士なんですが、「夫婦仲こじれたら別れるのみ!」というようなハッキリとした性格で、仕事に対しては熱意を持っているけど、クールな態度で裁判に臨んでいくような強い女性です。
――“北風”を象徴するせりふは何かありますか?
風香は法廷で、「妻を愛している、別れたくない」と主張をする原告に対して「愛? くだらない」って言い切ってしまうんです。「絶対勝つ」という仕事への強い責任感と恋愛に対して不器用な部分が、愛情をも分析してしまうんでしょうね。風香をよく表している、非常に印象的なせりふでした。
――風香というキャラクター、どんなところに魅力を感じますか?
風香は自分が担当する裁判に勝ったとしても、勝った後のこともちゃんと考えているんです。ただ勝って終わりにするのではなく、裁判を終えたクライアントともしっかり向き合う。そういう意識で仕事に向かっているということは、(裁判での)勝利に対して独りよがりにはならないし仕事に大きな責任感を持ってるということなので、その部分は本当にすてきな女性だと思っています。
――岡田さん演じる陽太は魅力的?
「こんなふうに人と向き合えたらな」とうらやましくなる部分が多いので、みんなが陽太のようにあれたらいいなと思うんです。温かさだったり、真っすぐな素直さは陽太の魅力だと思います。ただ、人としての良さはすごく出ているのですが、どちらかというと男性的ではないので異性としては感じづらいかもしれませんね(笑)。
――風香という弁護士を演じるときに難しいことは?
せりふがものすごく多い訳ではないんですけど、息つく間もないペースで尋問をしていくシーンが多くて…。無機質というか、機械が話しているみたいに表情すらも動かずに“言葉”だけを言っていくのってすごく大変だなと今回実感しました。身ぶりがあれば仕切り直せたりするんですが、風香はろれつが追いつかないぐらいキャラの癖が強いので、その部分は大変ですね。
――ご自身は弁護士は向いていると思いますか?
弁護士役は初めてですが、私自身は多分向いていないと思います。弁護士って、証言一つ一つを疑って、検証する目線が必要だと思いますが、私は新しく聞く話を「あ、そうなんだ!」って素直に納得してしまうところがあるので(笑)。
――番組の見どころを教えてください。
冷徹、負けなし弁護士の風香ではありますが、裁判で判決という結果は出ても、人生や幸せって、誰かに決められるものではないということもちゃんと教えてくれるんです。見終わった後、すごく前向きな気持ちになる作品ですので、たくさんの方に見ていただけたらうれしいです!
3月17日(金)夜9:00-10:54
日本テレビ系で放送