薬師丸ひろ子 コメント(ミジンコ裁判長役:声)
「ミジンコの裁判長」という役柄は、どう演じるのが正解なのかなと思いましたが、ミジンコとはいえ人間的な部分をプラスし、裁判長としての思慮深さを加えるよう心がけました。わずか0.5ミリ~2ミリほどの小さな小さな生き物であるミジンコの登場は、小さな生命たちが集まってこの世界を作っているんだということの象徴だと思います。
ミジンコって本当に神秘的なんですよね。固い殻に覆われているけど、すべての臓器が透けて見えて手足や触角もわかる。次の世代に生命をつないでいく手段もまた神秘的。この地球が、人間やミジンコを含め、動物も昆虫も植物も、いろいろな命で成り立っているんだということを実感しましたし、これらがどれ一つとして絶滅せずに生きていける環境はどんなものかと思い巡らせました。
今回はSDGsの問題をテーマに扱ってはいますが、そんなに大きく構えず、みんなでいっしょに考えられる番組だと思います。生き物の神秘を知り、環境や生物のことを考えるにはとても入りやすい入り口で、意識しやすい設定ですので、ぜひ気楽に笑いながら見ていただきたいですね。
朝倉あき コメント(原告代理人役)
今回私が演じるのは、人類でありながら、サバンナシマウマという生き物の訴えを代弁する弁護士という、ツッコミどころ満載の役どころ。「人類VS動物」というスケールの大きな裁判を、なぜか人類代表の近藤春菜さんと私とが「個VS個人」で争うという物語自体、サイズ感のギャップがたまらなく面白いんです。
確かに、地球上で起きていることを想像するのって、とても難しいことですが、この物語のように「生き物たちが、地球で生きている仲間として自分と同じように感情を持っていたら」と想像することってとても大切だし、もっと身近であっていいと思うんです。この番組が、皆さんの想像力を働かせるきっかけになればうれしいですね。
近藤春菜 コメント(被告役)
こんな設定は初めてで、現場に来るまで一体どうなるんだろうって思っていたら、セットもすごくて世界観を感じました。私は海底でどうやって息をしているんだろうとは思いますが(笑)、被告の立場ですが、ツッコミも出来るのでドラマでありながらコントのように楽しませてもらいました。
SDGsについてはこれから知っていかないとならないと思いますし、自分もですが皆さんにとっても重なるところがあると思います。普段、友だちとも話すことが増えて、自分たちにできることがないかなと意識しています。今回の番組は、堅苦しくなく、「コントドラマ」という形で、SDGsについて身近に考えやすいと思うので、気軽に楽しく見ていただけたらうれしいです。
5月5日(水・祝)NHK総合 夜8:15-8:55
■いとしの地球アワー
宇宙人MC:安田顕、壇蜜
宇宙人アナウンサー:森花子アナウンサー
地球人ゲスト:河北麻友子、後藤拓実(四千頭身)
■地球大法廷
ミジンコ裁判長(声):薬師丸ひろ子
原告代理人:朝倉あき
被告:近藤春菜(ハリセンボン)