松本まりかが連ドラ初主演となることでも話題の「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」が5月14日(金)よりスタートする。
同作は1985(昭和60)年の東京を舞台に、一人の女性が幼なじみを放火で殺害した事件の謎に迫るストーリー。ある日、マンションの一室で放火殺人が発生。逮捕された池松律子(松本)と、死亡した小説家・君塚公平(松下洸平)は幼なじみだった。事件を担当する検事・津田口(柿澤勇人)は、取り調べでの律子の態度に興味を持ち、事件の真相を追って、これまでに律子と関わってきた人物たちと接触し始めると、律子のさまざまな一面が明らかになっていく。
今回、主人公の女性・池松律子を演じた松本にインタビューを実施。さまざまな男と関わり、さまざまな顔を持つ律子を演じる上での苦労や、衝撃的な作品の舞台裏を聞いた。
――律子を演じる上で心掛けたことを教えてください。
律子について頑張って考えてはみたんですけど、昭和生まれですが平成と令和を生きた私が、昭和を生きていた律子の奥深さは分かり得るものじゃないなと。だから、私の中の想像よりも、自分の外にあるものを信じようと思ってやりました。それは、無でいること、考えないこと、ゼロでいること、白でいることっていうんですかね。ゼロで現場に行って、相手役の方やセットから本能的に感じる感情を大事にしました。
そのために、本能的に生きる、地をはいつくばって生きる、生きることに必死な状態を作ることが必要だと思い、平成・令和を生きてきた自分に染みついた生ぬるさを排除しようと。今の時代は豊かで、本能的なものは隠して皆さん生きていますよね。でも昭和の時代って、自分の欲求にもっと衝動的で能動的だったと思うんです。自分が現場に行ったときにそれができないといけないと思ったので、自分を覆い隠している社会性みたいなものをとっぱらおうって思ったんです。
だから、現場では共演する方々やスタッフさんとはほぼしゃべっていないです。主演なのに皆さんを盛り上げることが一切できませんでした。すごく態度が悪かったと思います(笑)。「本当すみません…」と思いながらやっていました。
「WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て」
2021年5月14日(金)スタート
全8話/第1話無料放送
毎週金曜夜11:00-11:30
WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにて放送・配信
(※TERASAでは各話終了後配信スタート)