吉沢亮が主演を務める大河ドラマ「青天を衝け」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)のターニングポイントとなる第14回「栄一と運命の主君」が5月16日に放送された。栄一(吉沢)と慶喜(草なぎ剛)の対面シーンが話題を呼んだ一方で、時の将軍・家茂(磯村勇斗)とその後見職・慶喜の気品あふれる佇まいに注目する声も上がった。(以下、ネタバレがあります)
栄一の故郷・武蔵国血洗島村での物語と、慶喜が生きる江戸での物語が交互に描かれてきた「青天を衝け」が、ついに<一橋家臣編>に突入。栄一、慶喜それぞれの世界が一つに交わり、時代の転換期へと突入していく。
第14回「栄一と運命の主君」ではその始まり、2人の初めての正式対面と、栄一の一橋家への士官までの顛末が描かれた。屋敷で謁見の機会を与えられ、若さに任せて熱弁をふるった栄一と喜作(高良健吾)。士官は認められ、2人は希望に満ちた表情で“一橋家家臣”としての新生活をスタートさせた。
一方、政治は混とんとしていた。薩摩は裏から手を回して朝廷に取り入り、天皇から幕政への参加を認められるまでになっていた。外様諸侯も加わった参与会議の場では、朝廷の圧力を受けた将軍・家茂が薩摩の島津久光(池田成志)らに酌をする場面も。
薩摩の動きに不信感を募らせていた慶喜は、家茂の耳元で「何をなさっているのですか、上様。征夷大将軍ともあろうあなた様が外様に酌などされては、徳川の威信にかかわりますぞ」と、そっといさめた。