米倉涼子主演「ドクターX」が2年ぶりに復活!『楽しいだけじゃなくプレッシャーもあります』
米倉涼子コメント全文
――2012年に誕生した「ドクターX」も10年目。米倉さんはこの年月をどう感じていますか?
「ドクターX」が始まると最初に聞いたのは、初めてブロードウェイでミュージカル「CHICAGO」に出演するため、ニューヨークに滞在していたときだったんです。そのタイミングを含めて考えると、この10年は自分自身の歴史をものすごく振り返られる時間。まさか大門未知子という一人の女性の歴史が10年続くなんて…! 私の人生設計になかったことなので、ありがたい限りです。それこそ最初は、大門未知子がどういう存在なのか、私にも全然分からなかったんです。
でも「未知子はスッキリしてるよね。失敗しないよね」というイメージを、みんなで築き上げていき、この10年で視聴者の皆さんの中にも浸透していって…。そう考えると、この10年は未知子を演じる上での“起承転結”でもあったんだと思います。今回も未知子をしっかり演じきるために、今は最新シーズンに向けてエネルギーを蓄えているところです。楽しみにしててください!!
――この10年、米倉さん自身が「ドクターX」から受けた影響は?
お医者さんと会える連載が始まるなど仕事の幅も広がりましたし、街中でも米倉涼子ではなく「大門未知子」と呼ばれるようになって…。影響はすごく大きいですね! 中でも大きい収穫は、「ドクターX」ファミリーのみんなと一緒にいることで得られた“仲間意識”。もちろん私だけでなく、みんなも「絶対に前作を超えるものを作りたい!」と思っているはずなので、楽しいだけじゃなくプレッシャーもあります。でも、みんなで力を合わせて超えていきたいなって、今回も思っています。
――2020年はスピンオフである「ドクターY」にご出演されましたが、「ドクターX」は2年ぶり。最新シリーズに臨むにあたって、何か心境の変化などありますか?
実は「ドクターY」のとき、撮影があまりに楽しすぎて、未知子がちょっとハイパーになりすぎちゃったなって、反省したんです(笑)。よくよく考えたら、「ドクターX」第1シリーズの未知子って、もっと無口で、今より落ち着きがあったんですよね。
せりふも昔は少なくて、基本的に口を開けば「私、失敗しないので」と「いたしません」。それがインパクトにつながって、大門未知子のイメージが定着したと思うんです。だから、今回の最新シリーズでは原点に戻って、少し落ち着きを取り戻したいな、と。この10年の経験を経て、もっと自信を持って、大人になって帰ってきた未知子でありたいな、と思っています。
――独立されて1年がたちました。ちょうど落ち着いてきた頃だとは思いますが、現在の“仕事に対するスタンス”はどんな感じですか?
自分でやらなければいけないことが、すごく増えたので、疲れてはいますけど(笑)、“自分が挑戦したいこと”をやるというスタンスは変わらず…。意外と皆さんが思うほど、私自身は変わっていないんですよ(笑)。ただ、以前は周りの皆さんが作り上げてくださった棚の上に乗るだけだったのが、今はそれこそショーのライティングや楽曲選びなど、打ち合わせの段階から参加させていただくようになったんです。頭は毎日休まらないですけど(笑)、ゼロから作り上げる楽しさを覚えました!
――そんな頭がフル稼働の中で、「ドクターX」第7シリーズが始まります。
せりふ、覚えられるかな?(笑)。オペのシーンも視力が最近落ちたので、手元がちゃんと見えるか心配!(笑)。でも、コロナ禍でおうち時間が増え、「ドクターX」を動画配信などで見返してくださった方もたくさんいらっしゃったようで、「面白かったです」と言ってもらえて、すごくうれしかったんです。今回は見てくださっている方々同様、私たち「ドクターX」ファミリーのみんなが「ぜひもう一度やりたい」と願い、実現した最新シリーズ。そのパワーが皆さんに届いたらいいな、と思います。
内山聖子(テレビ朝日エグゼクティブプロデューサー)のコメント全文
緊張感、閉塞感が続き、医療現場も大変な時代です。だからこそスタッフキャスト一同、大門未知子に会いたいと思いました。肩の力を抜いて、ひととき一緒に笑ったり泣いたりの時間を過ごしましょう。今回も力強くて痛快です! 全身全霊をかけて面白い「ドクターX」にします。お楽しみに!
2021年10月スタート
毎週木曜夜9:00-9:54
テレビ朝日系にて放送
【スタッフ】
脚本:中園ミホほか
音楽:沢田完
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:大江 達樹(テレビ朝日)、峰島あゆみ(テレビ朝日)、霜田一寿(ザ・ワークス)、大垣 一穂(ザ・ワークス)
演出:田村 直己(テレビ朝日)、山田 勇人
制作協力:ザ・ワークス
制作著作:テレビ朝日