“朝ドラ”こと連続テレビ小説「おかえりモネ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)の第3週「故郷(ふるさと)の海へ」は主人公・モネこと百音(ももね/清原果耶)が宮城県・気仙沼の亀島にある実家へ戻る。家族や同級生たちと過ごす中で、百音が地元を出たきっかけになる出来事が思い返された。2011年3月11日、百音の傍にいたのは父・耕治(内野聖陽)だった。朝ドラでは珍しく、娘思いの優しいお父さん・耕治を演じる内野聖陽の魅力をフリーライターでドラマ・映画などエンタメ作品に関する記事を多数執筆する木俣冬が解説する。(以下、一部ネタバレが含まれます)
朝ドラ「ふたりっ子」でブレイクした内野聖陽
内野聖陽が朝ドラに帰って来た。内野が気鋭の俳優としてブレイクしたのは朝ドラ「ふたりっ子」(1996年度後期)。おかえり内野聖陽。
1992年に老舗劇団・文学座研究所に入所し、翌年、NHK土曜ドラマ「街角」で主役に抜擢され注目された後、国民的番組朝ドラ「ふたりっ子」のヒロインの相手役、及び森田芳光監督映画「(ハル)」の深津絵里の相手役をつとめ、実力と人気を盤石なものにしたのである。
25年前はヒロインの相手役、「おかえりモネ」ではヒロインの父。現在、BS12で「ふたりっ子」が再放送中なので、25年前と今の朝ドラの内野聖陽を見比べて、胸が熱くなる。