“朝ドラ”こと連続テレビ小説「おかえりモネ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)の第4週「みーちゃんとカキ」は主人公・モネこと永浦百音(清原果耶)の妹・未知(蒔田彩珠)が家業を助けようと行っている種ガキを作る研究にまつわるお話。未知や百音のまわりに同級生・及川亮(永瀬廉)、野村明日美(恒松祐里)、早坂悠人(高田彪我)、後藤三生(前田航基)が集まると甘酸っぱい青春群像劇の趣きがある。気鋭の若手俳優たちをフリーライターでドラマ・映画などエンタメ作品に関する記事を多数執筆する木俣冬が解説する。(以下、一部ネタバレが含まれます)
最近の若手俳優は…本当に芝居がうまい
「おかえりモネ」亀島編では、百音のみならず妹の未知や同級生の三生や亮も悩んでいることが描かれた。真剣に将来のこと、家のことを考えることに年齢は関係ない。
百音たちのまなざしに十代の若者のひたむきさを感じ、心打たれる。最近の若者は…という偏見はよろしくないが、最近の若手俳優は…本当に芝居がうまい。繊細な心のひだを丁寧に表現している。
清原果耶は、百音が人の役に立つ仕事とは何か手応えが見つからずに迷う様や、震災の時に地元にいなかったことから感じる負い目を全身に漂わせている。妹の未知は、意地っ張りで、なんとか実家の水産業(カキの養殖)を守ろうと自由研究に励む勉強家だ。