菅田将暉主演の土曜ドラマ「コントが始まる」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系)の第9話が6月12日に放送された。芸人という夢を追い続けてきた春斗(菅田)、瞬太(神木隆之介)、潤平(仲野太賀)。10年という時間をかけたことへのひとつのメッセージが描かれた。(以下、ネタバレがあります)
時間がキーワードに
売れないトリオ芸人「マクベス」のツッコミ担当・春斗、ボケ担当の瞬太と潤平、そして彼らのファンになるファミレス店員・里穂子(有村架純)、その妹のつむぎ(古川琴音)という5人の若者による群像劇となる同作。
毎話、ドラマのトップシーンがマクベスのコントから始まり、残りの53分間の物語の重要な伏線としてつながるという異例の構成で、大失敗の人生を歩む若者たちが思い描きもしなかった未知の幸せと巡り合うさまを描く。
今回の第9話は、時間がキーワードだった。潤平は高校時代に同級生である勇馬(浅香航大)と春斗の仲をギクシャクさせたことを気にしていて間を取り持ち、春斗は兄・俊春(毎熊克哉)が引きこもりから脱して就職をしたことを喜び、潤平は彼女の奈津美(芳根京子)の実家にあいさつに行って将来について話し、ひょんなことから冷戦状態だった里穂子とつむぎも仲直り。それぞれの時間が動き出す様子が描かれた。
そんななか、マクベスとしてやってきた10年という時間はどうだったのか、はたから見れば「失敗の人生」に対する、春斗と瞬太のやりとりが胸を打った。