天邪鬼は特殊メークが施されており、赤楚とは分からないぐらいの風貌に。「メークは3時間ぐらいですかね。爪が真っ黒で、常に着けてないといけないので、お店に行った時、店員さんに見られるのが恥ずかしかったです(笑)。こだわってるポイントとしては、(等身大パネルのヒジあたりを指さして)ここに顔があるんですけど、天邪鬼は人の顔を干して、その頭皮を食べているというこだわりがあります」と笑顔で説明すると、隣にいた三浦が「怖っ!」と思わず口に出してしまった。
三池監督が以前に発言した「妖怪は、人間が心の中に本当は持っているピュアなもの」という言葉を受けて、出演者の中で誰が一番“妖怪”かと聞かれると、「僕は、妖怪は心くんだなって思いました」と回答。
「中学一年生の段階で、こんな受け答えは絶対にできてなかったので、そういう部分で妖怪だと思いますし、食のことになると人が変わったかのようにピュアになるところもそう思います。故郷が近かったりして、知ってるお店の話をしたんですけど、僕の倍以上知っていて、『僕の方が長く生きてるんだけどなぁ』ってちょっと情けなくなるくらい詳しかったです(笑)」と、その理由を明かした。
◆取材・文・撮影=田中隆信