内田有紀のコメント全文
――昨年に続き、「ドクターY」への出演は2度目。撮影の手応えはいかがですか?
久しぶりに勝村(政信)さんや遠藤(憲一)さんとお会いしたのですが、お2人とも「ドクターX」とはまた違って、初日からすごくテンションが高めだったんです。「あれ? こんなにテンション高かったっけ?(笑)」と思いながらも、私もちょっとエンジンをかけないと…と奮い立ちました。
とはいえ、城之内先生が「ドクターY」だからといってタガを外すと、ちょっと違うことになるので、いつでも「ドクターX」に戻れるようバランスを保ちながら、私自身としてはお2人に追いつけるよう頑張りました(笑)。と同時に、初日に撮影したのは「ドクターY」らしいコミカルな部分とシリアスな部分、ハートフルな部分があるシーンだったので、ますます今回の作品が楽しみになりました。
――今回は登場早々、城之内先生が気弱になった加地先生にバシッと物申します。
今回の城之内先生は、老化を目の当たりにして後ろ向きになっている加地先生に活を入れに来た感じなので、そういう意味でも面白かったです。(大門)未知子がちょっと乗り移ったように感じるせりふもあるので、2人分の強い女性パワーを出せるように演じようと考え、気合を入れて臨みました!
――改めて、加地先生の魅力はどこにあると思われますか?
加地先生は普段、お金になびいてしまったり、長いものに巻かれてしまったり…。ちょっと人として道徳心がどうなのかなって思うような先生(笑)。だけど、“医者としての本能”というのかな。いざ人が困っていると、ちゃんと向き合える器のある先生なんですよね。その本能が今回、序盤では眠ってしまっているのですが、実は“すごくいい人”! そこが加地先生の魅力だと思いますし、今回の「ドクターY」でもよく描かれているんじゃないかなって思います。
――最後に視聴者へメッセージをお願いします。
年齢を重ねるにつれ、体力も記憶力も衰えてくるものですが、今回はそんな中でも加地先生が「心の中の炎を絶やさない」姿勢を体現してくれています。劇中では加地先生のスイッチが変わる瞬間に私も立ち会っているのですが、ぜひ城之内先生と同じような気持ちで見ていただければ、と思います。