コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は瀬川環さんがTwitterに投稿し話題となった、兄弟愛を描いた「僕は兄になりたかった」を紹介。
弟の小説家デビューを機にすれ違う兄弟の仲
とある一軒家で一緒に暮らす兄の清水泰平と、弟の稜平。たまにアルバイトをしながら趣味で小説を書いている弟・稜平は、「26にもなっていまだに兄貴のすねかじりだよ」「情けねーよ俺…」と兄に対して罪悪感を抱いている。一方で兄は弟のことをひたすら信じ、「将来絶対一人前になる」と励まし続けていた。
そんな中、弟の書いていた小説が出版社の目にとまり、小説家として本格的にデビューすることに。しかし、人前に出るのが苦手な弟は、「自分のフリをしてインタビューを受けてほしい」と兄に頼み込み、弟の代わりに兄がメディアに露出する日々が続いていた。
しかし、兄が元同級生の女性と付き合いはじめると、弟の態度が徐々に変わり始める。兄が離れていってしまうのではないかと不安になった弟は、ある日インターネットに“小説は兄による盗作だ”と、嘘の書き込みをしてしまう。
ショックを受けた兄は家を飛び出し、今まで自分のしてきたことは弟の自信を奪う行為だったのかと反省する。しかし、幼少期からの思い出を回顧する中で、弟を信じる理由や気持ちを思い出した兄は、家に帰って弟に小説家として「お前を認めてくれる人がこんなにたくさんいる」「お前の作り出した世界がこんなにも世の中の人に愛されている」と、自分に自信を持つよう説得し、兄弟が和解するというストーリーが描かれている。
7月20日に瀬川さんのTwitterに投稿された同作は8月2日時点で累計29.4万いいねを獲得し大きな反響を呼んでいるほか、「胸が詰まりそうな思いで読んだ」「めちゃくちゃ泣いた」「実写化してほしい」「兄弟愛ってすごいなぁ」などの感想が寄せられている。
今回は、漫画の作者である瀬川環さんに、創作の背景などを伺った。