監督に大筋を描いてもらって、僕が色を入れていく
――渡邊さんは現場でどのように過ごしていますか?
皆さんに混ざって話すこともありますけど、手の空いてそうなスタッフさんと話すことが多いですね。特に入社したてのスタッフさんは、役者周りのケアもしてくださるので、よく話しています。作品づくりではキャストもスタッフも同じ目標を持っていると思うので、そのためにいろいろ話したり、空気づくりをひそかに考えています。
――今回の現場では、渡邊さんが意見を出すことも多いですか?
この作品は航を成長させることが軸になっていることもあり、監督とディスカッションする時間はすごく多い気がします。
とはいえ、基本的には監督が考えた画に僕が考えた画がフィットするのが一番だと思っているので、監督に大筋を描いてもらって、僕が色を入れていく、というような作業になっていると思います。
――では、第4話以降の見どころを教えてください。
第5、6話は航に苦しいことが続きます。航の過去も明らかになっていって、こういう性格になった理由も分かってくるんですが、そこから立ち直って、希望を見つけて頑張ろうっていうところに水を差されるような展開になっていきます。
そういう中でも航はどんどん変化していくので、その航の変化と、変化をもたらすイベントと、航の変化を受けた社員の変化という3つの点に注目していただきたいです。テンポも良く、ゲーム感覚で楽しめると思います。
取材・文=Rum