――今回初共演のお二人。互いの印象は?
門脇:ずっとテレビで見ていた方だったので、まさかこういう形でご一緒できるとは想像していませんでした。うれしいです。衣装合わせをされた森山さんの写真を見て「二葉さんいる!」と思いました。
森山:僕も共演を楽しみにしていました。門脇さんは役者さんの中で独特な存在感で、年齢を超越した雰囲気を持っている方だなと。精神年齢が僕より17才くらい上なんじゃないかと思います。コロナ禍もあって、一緒に写真撮影をしていてもあまりお話できなかったので、これから距離を深めていければと思います。物語的にも最初は、このたどたどしさでいいのかもしれないですね。「門脇ちゃ~ん」っていきなり馴れ馴れしすぎてもね(笑)。
――森山さんは、NHK朝ドラ「エール」での演技が話題になりました。本作で新たに見てほしい役者としての一面を教えてください。
森山:「僕のこういう一面も~!」みたいなのはないですね(笑)。それどころじゃないです(笑)。とにかく作品にどうコミットして、どうはみだしていくかをずっと考えています。年齢的には上ですけど、キャリア的には新人なので、飛び込んでいくだけです。恥をかきにいきます。
――“サレ妻”という言葉もあり、昨今不倫をテーマにした作品が多いですが、本作ならではの魅力を教えてください。
門脇:この作品は、浮気する側も、される側もそれぞれに理由があって、自分自身や相手との関係性を見つめ直すということが、繊細に描かれています。物語の入り口に不倫があるけれど、劇的な展開があるわけではなく、優しさや温かみがあるのが、他の作品と違う見どころだと思います。