原作者・沖田臥竜コメント(ドラマ化に向けて)
私の地元・尼崎は特段、変わった街ではなく、ごく平凡な場所です。その平凡な街並みにフューチャーし、そこで起きる人間模様を通して、尼崎という地域を伝えることができたと思っています。
怒りも、悲しみも、喜びも、驚きも全て、見た人が「分かる分かる」と言いながら最後にはクスッと笑ってもらえるのではないでしょうか。
これまでにはないドラマになった自負があります。ありきたりな人々の究極な優しさを懐かしさと共に堪能していただければ幸いです。
監督・アベラヒデノブコメント
初めて沖田先生の原作を読んだ時、笑いが止まらなかった!主人公が、おっちょこちょいの頑張り屋さんで、愛しくてたまらないのだ!
だが、彼は元ヤクザ!14年もムショにいた畏怖と愛嬌が嵐のごとく入り乱れる難解な男を北村有起哉さんは、裸の汗まみれで壮絶に演じきった!ムショぼけは、彼の代表作になった!…はず(土下座)である!
企画プロデュース・藤井道人コメント
映画「ヤクザと家族 The family」でご一緒した時から「いつか沖田先生の小説をドラマ化したい!」という願いが今回叶って感無量です。
映画では描けなかった「ヤクザ」という人間の細かな生態を沖田先生がユーモアたっぷりに描いてくれています。
「ムショぼけ」は「人がやり直す」という事について描いたドラマだと思っています。不寛容なこの社会の中で、もがきながらも奮闘していく北村有起哉さんをどうぞお楽しみに。