<おかえりモネ>内野聖陽&西島秀俊が共演シーンを振り返る!“耕治”と“朝岡”の偶然の出会いは「朝岡にとってすごく大切なシーン」
西島秀俊「本当に撮影は楽しかったです」
――お二人の役柄についてお互いどう思われますか?
西島:内野さんとお芝居でご一緒させていただくと、いつも感動します。内野さんが役に入り込んで自分にぶつかってきてくれるのは、胸にくるものがありますね。二人のシーンは短かったですが、本当に撮影は楽しかったです。
内野:西島さんとのシーンは、娘(モネ)が一番尊敬している大先輩という役柄なので、モネの父親としてはいろんな意味で気になる人でした。(劇中では)毎朝テレビで見てた人です。一ファンとして「気象キャスターの朝岡さんだ!」と、有名人に会えた感動で、すごくテンションあがりました(笑)。
西島:朝岡は、絶対に人に弱いところは見せない人物です。現実的な面もあり、精神的に非常に大人。ただ、自分の中で結論が出ない問題、誰にも言えない思いを抱えています。そんな朝岡を、耕治さんが救ってくれるんですよね、偶然会ったときに。多分最初で最後の、朝岡の本当のピンチに、耕治さんは救いにきてくれたんだなと嬉しかったです。
内野:それについては、演じる上で僕は少しプレッシャーがありましたね。朝岡さんは悩みを表に出さずに心に閉まっておくタイプのはずなのに、耕治には話してくれます。このシーン、演じる上では、どうしたら朝岡さんが内に秘めていた悩みを語り始められるのかをずっと考えていました。耕治は、地元で大きな悲しみに遭遇していて、それを背負いながらもひたすら前向きに明るく未来を信じる、という生き方です。そんな耕治の人柄のなにかが朝岡さんの心にもなんとなく伝わって、あんな風に話してくれたのかな、と思っています。
西島:当初は、「おかえりモネ」では内野さんと一緒になることは多分ないだろうと思っていました。ただ、実際の共演シーンは朝岡にとって、すごく大切なシーンだったので、嬉しかったです。共演するなら、もっと軽いシーンかなと思ってたんですけどね(笑)。
――今後ドラマ内で再度会えるとしたら、どんな設定にしたいですか?
内野:うーん…、今度は宮城で、耕治が勤める銀行で会うかもですね(笑)。朝岡さんが気象の新ビジネスをはじめるのに資金が要るのでお金貸してくださいってたずねてくるとか(笑)。
西島:それはなさそうですね。自分の部下の父親のコネを使っちゃダメです(笑)。今度はひたすらすれ違っているようなくだらないシーンがいいですね(笑)。
内野:何度もふたりとも街中ですれ違っているのに、お互い気づかない、みたいな!
西島:それはラブコメの定番でしょう(笑)。