8月21日、松坂桃李が東京・丸の内TOEIで行われた映画「孤狼の血 LEVEL2」公開記念舞台あいさつに鈴木亮平、西野七瀬、音尾琢真、中村梅雀、小栗基裕、白石和彌監督と共に登壇した。
同作は2018年に公開され、第42回日本アカデミー賞をはじめ、多くの映画賞を獲得した「孤狼の血」の続編。物語の舞台は、前作から3年後の広島。裏社会を治めていた伝説の刑事・大上(役所広司)亡き後、その遺志を受け継いだ若き刑事・日岡秀一(松坂)。権力を用いて暴力組織を取り仕切っていた日岡だったが、出所してきた一人の“悪魔”によって事態は急転する。原作シリーズでは描かれていない完全オリジナルストーリーとなっている。
続編が始動すると決まった時の気持ちを聞かれた松坂は、「圧倒的“不安”でしたね」と回答。「前作が公開されてすぐぐらいに『続編やります』と東映さんから情報が出て、その時は『あ、やるんだ! そうなんですね』みたいな感じでした。でも、『あれ? 続編をやるってことは、僕が役所さんがやってた立ち位置でやるってことか?』と、ちょっとずつ積み重ねていくと、緊張感というか不安が高まってきて。前作の時は大上さん(役所)の背中にくっついて、おんぶに抱っこ状態だったので、今度は自分がそこに立つのかと思うと、足がガクガクしました」とその時の心境を振り返った。
役づくりについては、「作品の中で3年がたち、僕の中でも3年時間が空いた状態で『LEVEL2』に入ったんですけど、その3年の間に日岡に何があったのか、どういう気持ちで3年間過ごしてきたのか?というのをいろいろ考えました。『LEVEL2』の日岡は“狼に育てられた犬”みたいな感じで行こう!と、漠然と自分の中でイメージしながら台本を読ませていただいて、そこから構築して現場に入りました」と話す。
そして「撮影初日から思ったことは、僕が一人で大上さんの立ち位置でやる云々じゃなく、ここにいらっしゃるキャストの方を含めて、強力な方たちが日岡の前にバーッと嵐のように入ってくるので、そんなことも言ってられないというか。この嵐の中に巻き込まれていく中で、これだけ心強いキャスト、スタッフの方たちと一緒に前作を超えていくんだな、超えていけるんだなって思いました」とクランクインした時の気持ちも伝えた。
全国公開中
配給:東映
(C)2021「孤狼の血LEVEL2」製作委員会