女優の奈緒が8月13日、都内にて開催された映画「マイ・ダディ」ジャパンプレミアイベントに、共演のムロツヨシ、毎熊克哉、中田乃愛、永野宗典と、主題歌を歌うカーリングシトーンズのリーダー・寺岡呼人、金井純一監督とともに出席。奈緒の悩みをムロが解決する一幕があった。
本作は、監督・共同脚本を務める映像作家の金井純一が、2016年に開催された第2回「TSUTAYA CREATORS'PROGRAM」において、総応募数422作品の中から準グランプリを受賞した企画。お人好しで誠実な父親・一男が、愛する娘を救おうと奔走する姿が描かれる。
ムロ演じる主人公・御堂一男の8年前に他界した妻・江津子役の奈緒は、ムロとの初共演に「すごく楽しかったです」と笑顔。「ムロさんは誰も緊張させない座長で、こうやって思っていることを全部口に出す。だからこそ私たちもなんでも思ったことを言えたりとか、撮影期間でみんなでご飯に行ったりもできないんですけど、どの部署も一体感がすごかったんです。それはムロさんが作り上げていらっしゃったもの」とムロの存在が現場の結束を強めていたことを明かした。
一方のムロも「奈緒さんがすてきな空気を作ってくれました」と奈緒を称賛。続けて「奈緒さんがいる時は、男性スタッフの動きが速いですからね。照明部も照明を運ぶスピードが速い」と笑いを誘っていた。
また奈緒は、ムロに対して「マイ・アンブレラ」と映画タイトルにちなんだ悩みを相談。奈緒が「傘をだいたい100%の確率で忘れるんです。どうやったら忘れないかな」と打ち明けると、ムロは「すっげぇ高いの買う。絶対忘れないでしょ」とアドバイスした。
しかし、奈緒は「いや、そう思ってこの間高い傘買ったんですよ。でも3日前くらいに忘れました」と続ける。「傘を取りに帰る時間が、人生の中でみんなより多い気がするんです。だからもったいない」と困っている奈緒に、ムロは「じゃあ傘から離れようか。傘を持つという概念を忘れて、かっぱだよね。かっぱ人生にしよう」と答えた。
さらにムロは「そしたら俺、かっぱ買うわ」と宣言。奈緒が「え! かっぱ買ってくれるんですか?」と目を見開くと、ムロは「はい。あなたのかっぱを買います。傘を手放しましょう」とやさしくうなずいていた。
映画「マイ・ダディ」は、9月23日(木)から全国で公開。
◆取材・文=山田健史