8月21日、22日に夏の名物チャリティー特番「24時間テレビ44 想い〜世界はきっと変わる。」(日本テレビ系)が放送された。視聴率は例年に比べ振るわなかったが、コロナ禍の中で生放送を行う“英断”の中でリアルタイム視聴者からSNSでは評価する声も上がっていた。King & Prince、チョコレートプラネットが大いに番組を盛り上げたが、中でも、菅野美穂を称賛する声に注目。マンネリ・視聴率の低下などが話題に上がりがちの中、大女優・菅野美穂のひたむきかつ慈愛に満ちた頑張りに心打たれた視聴者も多かったようだ。
全力で泣き、挑戦し、ボケる大女優・菅野美穂の姿にSNSがざわつく
菅野は、2009年8月29日、30日に放送された第32回「START!~一歩を踏みだそう」以来12年ぶりにチャリティーパーソナリティーを務めることとなった。番組が開始して早々、3時間ほどでリアルタイム視聴者からTwitter上に、「菅野美穂が号泣してるけどどうした!」「菅野美穂3時間中2時間くらい泣いてる」などの投稿が。
番組内の「最強アスリート参戦!24時間でギネス世界記録いくつ出せるか?」の企画では菅野も「20メートルお尻走」のに挑戦した。挑戦者はレスリング女子で五輪3連覇の吉田沙保里さん、ラグビー日本代表の田中史朗、神宮寺勇太(King&Prince)の、お笑いコンビトム・ブラウンの布川ひろき、菅野の5人というメンバー。“おまけ”枠菅野美穂がまさかの1位でゴール。さらにギネス記録「20秒41」に迫る「20秒69」という記録を打ち出す奮闘を見せた。
深夜帯の「最強メダリスト集結!想い~ガチ対決で世界は変わるSP」では上田晋也率いる上田軍と、東京オリンピックの金メダリストが終結した有働由美子率いる有働軍がスポーツをテーマに対決する企画が行われた。バッティング打球スピード対決では、上田晋也から菅野美穂が指名され、バッティングの前に意気込みを問われると、「有働さんのおにぎりがめっちゃうまい!」とボケてから全力スイングを見せる一面も。さらに2打席目も「そのおにぎりは昆布!」と、自ら追いボケをかます。司会の上田晋也も「あの人(菅野美穂)ガチだから!」「こういうのは大女優やらないよ?」と笑いを誘った。
母親になった菅野の慈愛とハッピーオーラで完走した24時間
翌22日は菅野美穂の誕生日だったこともあり、出演者からバースデーメッセージを贈られるシーンも散見され、番組にはハッピーな空気が流れたことも印象的だった。夕方の「チャリティー笑点」では、芸人・もりやすバンバンビガロのアシスタントや大喜利で座布団運びをかいがいしく行う姿も見られた。
現在は実力派女優というイメージが定着している菅野が、泣いたり笑ったりと、奮闘する “見慣れない姿”に、これまでの24時間テレビのイメージとは異なる楽しさを見出した視聴者も多かったはずだ。今年の24時間テレビのキャスティングの妙を称えたい。
ライフステージが変わり母親となった菅野美穂。大人世代にはその変化に驚き、若者世代には40代の女優が見せる自然体が新鮮に映ったことだろう。実は、菅野は過去には「メレンゲの気持ち」(日本テレビ系)や、10代の頃には大槻ケンヂとトークバラエティ「ボイズンガルズ」(テレビ朝日系)など評価の高いバラエティ番組に出演していた経験も持つ。今回の24時間テレビでの菅野を見ていると、バラエティ番組で活躍する姿も期待ができそうだ。