Kis-My-Ft2・北山宏光主演ドラマ「ただ離婚してないだけ」(毎週水曜深夜0:00-0:40、テレビ東京ほか)が話題だ。8月25日に放送された第7話は、正隆(北山)とその妻・雪映(中村ゆり)がさらなる罪を重ねていく展開で視聴者を震撼させた。(※以下、ネタバレがあります)
同ドラマは、本田優貴の同名漫画が原作。結婚7年目で冷めた夫婦生活を送るフリーライターの柿野正隆とその妻で小学校教師の雪映、正隆の不倫相手・萌(萩原みのり)も巻き込んで描かれるサスペンスストーリーだ。
誤って萌を殺害してしまった正隆。雪映も巻き込んで遺体を庭に埋めたが、それですべてをなかったことになどできるはずはない。萌が働いていたガールズバーの店長・佐野(深水元基)に恐喝され、恐怖と絶望のどん底にいた。
だが、第7話では雪映が、そんな正隆に希望を与えた。一度は生きることに絶望し自殺を図った雪映だったが、おなかの子は奇跡的に無事。その事実に力を得て正隆に、そして自分自身に「生き直すの。私、必ずこの子を産む。今度こそ」と言い聞かせた。
極限状態で芽生えた絆
ともに生き続けるという雪映の決断が、正隆の希望になった。取り返しのつかない罪を犯したにもかかわらず、正隆の表情は皮肉にも、ドラマ序盤の投げやりな姿とは別人のように真摯で、誠実に見える。どん底に差し込んだ一筋の光に救われる正隆――北山のリアリティある演技に目を奪われる。