――その他、印象に残っているシーンは?
横山:お兄さんお姉さんの歌のシーンで、「きみイロ」っていう色をテーマにした歌があって、映像も“色”にこだわって作られています。歌の力もありますけど、映画だからこそできる表現だなって思って、胸が熱くなりました。
小池:あのシーン、いいですよね。僕も好きです。歌といえば「ぼよよん行進曲」も。
横山:はい。昔からある歌ですけど、今聴いても胸に響くんじゃないかなって思います。「一緒に乗り越えよう!」っていう熱いメッセージを感じる歌ですね。
――今回の映画では、お兄さんお姉さんたちが“モバイルワープ”という道具で違う世界に行ってしまうわけですが、もし“モバイルワープ”があったらどこに行きたいですか?
横山:どこだろうなぁ? あ、僕はエジプトに行ってみたいですね。
小池:へぇ〜! 何でですか?
横山:小さい頃から歴史が好きで、ピラミッドを本で見た時、「生きているうちに一度は自分の目で見てみたい!」って思ったんです。「どれぐらい大きいんだろう?」って。今、海外には行けませんが、モバイルワープを使って行けたら人も少なくてエジプトの絶景を独り占めできるかなって(笑)。
小池:うわぁ、それいいですね! 僕はフィンランドかな? だいすけさんもサウナ好きだから共感してくれると思うんですけど(笑)。
横山:サウナの聖地ですよね。
小池:そうなんです。遠いですから、サウナのためだけに行くっていうのは普通だとできませんよね。でも、モバイルワープがあれば、銭湯とかに行く感覚で「ちょっと行ってくるね」って(笑)。
横山:あぁ、フィンランドのサウナ、行きたいですねぇ(笑)。
――では、最後に作品の見どころと読者へのメッセージをお願いします。
小池:本当にシンプルで面白い映画です。ストレートに伝わってくるので、お子さんも楽しんでもらえると思いますし、シンプルだからこそ大人にも刺さるんじゃないかなって。劇中で流れる歌がどれもすてきで満足度も高いです。このご時世、いろいろ大変だったり、疲れていたりする人も多いと思いますが、元気さを一段階上げてくれる作品なので、ぜひ映画館で見てもらいたいです。
横山:はい、大変な世の中ですから、外に出掛ける是非が問われる時期だと思います。でも、映画館は感染予防対策が万全なので、安心して足を運んでいただきたいです。テレビの「おかあさんといっしょ」、コンサートの「おかあさんといっしょ」とも違う新しい表現がたくさん盛り込まれているので、ぜひご家族で見ていただいて、家族のすてきな思い出にしていただきたいです。
◆取材・文=田中隆信
ポニーキャニオン