俳優の田中圭が10月5日、都内にて開催された映画「そして、バトンは渡された」ジャパンプレミアに、共演の永野芽郁、石原さとみ、市村正親、稲垣来泉、そして前田哲監督と共に出席。田中が、永野を俳優として尊敬した出来事を明かした。
同作は、名字が4回変わった優子が、親がついていた命を懸けた“うそ”を知り、想像を超える愛に気付く感動作。主演の永野が優子を演じ、優子の義理の父・“森宮さん”役を田中、夫を何度も変えて自由奔放に生きる魔性の女性・梨花役を石原が務める。
娘役の永野をエスコートしながら登壇した田中。「僕も映画を見て、見る人によって見え方がどうにも変わる作品だと思いましたし、一度見ていただいてから二度目を見ると、途端に景色の変わる映画で『面白いな』とすごく思いました」と作品の魅力を語った。
また、印象に残っているシーンを聞かれた永野は「卒業式ですかね」と回答。「頭も使って、ピアノも弾いていたので『手が動かなくなってきたな』となりながらの撮影だった」と苦労したシーンだったそうで、「田中さんが『疲れているだろう』と気遣って、ケーキを買ってきてくれたんです。あれうれしかったー」と田中の優しさに感動したことを明かした。
田中は「長時間の撮影で、ずーっと壇上でピアノを弾いて感情と向き合ってやっていて、尊敬したんです。普通に俳優として。『これ、すげぇな』って」と永野を絶賛。「(ケーキを)喜んでくれて良かった」と笑顔を浮かべた。
さらに作品の展開にちなみ、キャストの“秘密”を明かす場面では、田中が「あんま言いたくないんですけど、芽郁ちゃんね、トマト苦手なんですよね」と暴露。
「森宮さんと優子ちゃんでご飯を食べるシーンがあるんです。『なに食べてるのかな』って見ていただけると。芽郁ちゃんはトマトが苦手っていうことだけ覚えていていただけると、面白いことが発見できるんじゃないかな」と作品の注目すべきポイントを観客におすすめしていた。
映画「そして、バトンは渡された」は、10月29日(金)公開。
◆取材・文=山田健史
10月29日(金)公開
配給:ワーナー・ブラザーズ映画
(C)2021映画「そして、バトンは渡された」製作委員会