――演じるにあたり意識した点は?
私、ノーマルな役をそれほど演じたことがなかったんですね。これまで仕掛ける役が多かったんですが、今回は“受ける”芝居。タナダ監督からは「登場人物の中で、一番普通の感覚を持った人。今まで見たことない松本まりかを見せたい」と言っていただきました。タナダ監督をはじめ、信頼できるスタッフさんや共演者の方々に自分をゆだねてみました。
――“受ける”芝居は、これまでの芝居と比べていかがでしたか?
激しい役を演じた後は、心がボロボロになっていて、こういう役ばかりだとしんどいかもと思っていたんです。本作は、個性的なゲストが登場するので、私は透明な存在でいようと臨みました。いろんな人からいろんなものをインプットできて、心を動かされて、満たされました。フラットな気持ちでいられて、演じることが楽しくなりました。
――撮影中のエピソードを教えてください。
毎熊さんとは、「妖怪シェアハウス」(2020年、テレビ朝日系)で妖怪役として会っていたので、人間の姿の毎熊さんを見たらどうしていいか分からなかったです(笑)。そんな毎熊さんとラブシーンもあり、近づいただけで照れてしまいました。スタッフさんにラブシーンを見られていることもすごく恥ずかしくて、キスができないくらい笑い転げてしまったりも(笑)。
梶くんは、声優のお仕事で何作品かご一緒していて、アニメ「UN-GO」(2011年、フジテレビ系)が初共演。彼が「声優以外の仕事もやってみたい」と話していたとき、「いつか共演したいね」という会話をしたことがあったので、今回恋人同士ということで、縁を感じました。
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