NHK総合では現在、オダトモヒトの同名漫画を原作としたドラマ「古見さんは、コミュ症です。」(毎週月曜夜10:45-11:15)が放送中。池田エライザ演じるコミュニケーションが極度に苦手な女子高校生・古見と、増田貴久演じる同級生・只野の高校生活が描かれている。
今回は増田にインタビューを行い、只野を演じる上で大切にしていることや、作品のテーマにちなんで増田自身のコミュニケーション論などについて話を聞いた。
経験値みたいなものがあってこそ理解できる役だと感じています
――現在35歳の増田さんが高校生を演じていることも話題になっています。
オファーを頂いたとき、まだ高校生役を頂けるんだと自分では違和感なくすんなり受け入れたんです。でもネットですごく反響があって(笑)。
ただ、僕が実際に高校生だったら、只野くんを分かってあげられないんだろうなと思うんです。人付き合いの経験値みたいなものがあってこそ理解できる役だと感じています。
――只野くんを演じる上で、大切にしていることは?
みんなが只野くんには自分のことを自然と話したくなっちゃうような人物だと思うんですよ。決して聞き上手ではないんですけど、只野くんの空気感やたたずまいですぐなじめる。そんなオーラをまとっていると思うんです。
僕に似ている部分は、会話の中でスベったりするところかな。監督からは「こんなに上手にスベれるのは天性のもので、増田くんしかできないよ」と言われて(笑)。
あとは人が好きで、自分の時間を大切にしているというよりは、みんながいる空間にいるときは、みんなのことを見ているんですよね。どんな人がここにいて、何をしているんだろうと僕も考えたりします。