ちゃんとそのコを“知って”“見ている”ということを大事にしています
――“コミュ症”がテーマの本作。ご自身にはそんな要素はありますか?
僕は人見知りはしないです。でも、このお仕事をさせてもらっているせいか「自分がこれを言ってもいいのかな」とか、面白いことを思い付いてもタイミングを逃して言えなくなることは結構ありますね。
デビューした頃は、空気を読んでいるつもりだったけど読めていなくて、ただの無口な人になっていたかもしれないです。自分らしくなかったんです。
――今、コミュニケーションを取るときに心掛けていることは?
気を抜くと、人の話を聞いていても、自分の話で塗り替えてしまうんです。しかも「俺もアマゾン川に飛び込んでさ〜」みたいな、その人より強いエピソードを出してしまう(笑)。話を聞いているときに自分の話をするのは恥ずかしいですよね。だからしっかり聞くようにしています。
あと、昔コンサートに生田斗真くんと出ていたときに、斗真くんが何げないことを話し掛けてくれたのを子供ながらにずっと覚えていたんです。
また、嵐のコンサートのときに、嵐に声をかけてもらったことは今の自分を作っているので、後輩に何かを伝えるときは、あまり大きな力のある言葉にならないようにしています。そして、ちゃんとその子を“知って”“見ている”ということを大事にしています。
取材・文=横前さやか