佐藤健が主演を務める公開中の映画「護られなかった者たちへ」より、佐藤自身が「最も思い入れが強かった」と語る、主人公・利根泰久が怒りをあらわにするシーンのメーキング映像が解禁された。
同作は、中山七里の同名小説を映画化したヒューマンミステリー。映画は10月1日に公開され、連続殺人事件の容疑者として追われる主人公・利根泰久を佐藤が演じ、利根を追う刑事・笘篠を阿部寛が、福祉保健事務所で働く三雲忠勝を永山瑛太、城之内猛を緒形直人が演じている。
このほど解禁となったのは、佐藤演じる利根が、起きてしまった事件に対して怒りを抑えられず、事件の原因だと考えている三雲と城之内の元へ向かい、感情のままに掴みかかっていくというシーンのメーキングだ。
映像には、時折笑顔を見せながらも、この後のシーンで叩くことになる車窓の強度を確認し、細かな演出についてじっくりと話し合う佐藤と監督の姿が。利根が三雲に掴みかかるシーンについて「(利根は、三雲から)引き剥がされて後ろに下がる方がいい」と、永山・緒形を含む3人の動きについて、自ら提案し、“利根”という役として、彼の怒りをどう表現・体現するのかを突き詰めていく佐藤の姿が収められている。
佐藤自身、このシーンは「最も思い入れが強かった」と言い、現場では、佐藤は「本番!」のかけ声がかかる前から怒りでワナワナと震えていたほど。「理不尽なことに対する怒りややるせなさを、作品を通して観客の方に共感してもらうことが今回の使命と思っていました。このシーンは台本を読んだ時点で大切なシーンだと思い、監督にも何回も確認し、瑛太さんにも何回も付き合っていただきました」と、核となるこの場面について語っている。
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