未知子「でも生きてるじゃん」
そんな中、未知子の姿で印象的だったのは、さまざまなことを犠牲にして仕事に打ち込んできた唯花が、パンデミックで舞台がなくなって落ち込んだものの、ようやく公演ができるとなったところで病の影響でこれまでのように歌えなくなったことを嘆くところ。
「もう、頑張れないかも…」との言葉に、未知子は「でも生きてるじゃん」と返した。続けて、ニューヨークのコロナ病棟にいたときに、オペラ歌手の歌に元気づけられたとも告白し、そのとき言えなかった代わりにと、日本で同じように歌で励ましていた唯花に感謝を述べた。厳しい状況に直面してきた未知子ならではの重みのあるひと言が、静かに胸に響いてくると同時に、患者に寄り添う姿でもあった。
また今回、タイトルとともにトレンド入りしたのが「海老名先生」。未知子による唯花の手術は成功したのだが、病院の医療体制の再構築の影響から海老名は秋田県の分院に異動させられることに。視聴者から「寂しい」「また戻ってきて」などの声が寄せられた。
第5話は11月11日(木)に放送される。東帝大学病院で愛想はすこぶる悪いが、腕は超一流のフリーランス看護師・灯(松下奈緒)が雇われることに。興梠(要)が執刀医を務める患者の手術でオペ看を担当するが、後日、手術ミスが発覚。この一件によって誘発された理不尽な事件をめぐり、未知子と灯が真っ向から激突してしまう。
(文=ザテレビジョンドラマ部)
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