指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ・=LOVE(イコールラブ)のメンバーであり、アニメ好きの野口衣織が「神セリフ」からアニメの魅力をひもといていく連載企画。今回、 “神アニメ×神セリフ”として紹介する作品は、2020年に放送された“バディもの”刑事アニメ「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」だ。※この記事には、作品のネタバレが含まれています。
「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」って、どんな作品?
ケタ外れの資産をもつ神戸家の御曹司・大助(CV.大貫勇輔)が赴任したのは、警視庁で問題を起こした人間だけが送り込まれる「現代犯罪対策本部準備室」、通称「現対本部」。そこで大助は情に厚い男・加藤春(CV.宮野真守)とバディを組まされる。人の命すら値踏みする大助に対して「世の中金じゃねぇ」と反発する加藤。対立する2人の前に立ちはだかる、さまざまな事件と謎。常識を超えた捜査が幕を開ける。
凸凹コンビのバディもの、大好きです!
この作品の見どころポイントは、まずみんな顔がいい(笑)。そして、男性同士のバディものがすごく好きなんですよ。ドラマとかもそうなんですけど、「凸凹コンビによる男の友情」みたいなのが大好きで。「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」の場合は、常識外れで自由奔放な御曹司・神戸大助に、世話焼きで正義感の強い熱い男・加藤春がいるからこそ物語が成り立っているんですね。「凸凹コンビの刑事アニメ」って聞いた瞬間に、見る前から「これはもう、絶対に私が好きなやつだわ!」って確信して、ワクワクしながら見た作品です。
私が「この作品ならではだな」と感じる部分は、キャラクターの表情が分かりやすいところ。感情の揺れ具合によって、表情も分かりやすく変化するんです。それを一番感じたのは、第9話で星野の春に対するわだかまりが解けたシーン。「星野よ、それで警察官として大丈夫なのか?(笑)」って思わずツッコんじゃうくらい分かりやすくて、印象に残っています。
この「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」というアニメはスケールが大きくて、現実じゃ絶対有り得ないストーリー展開だからこそ、キャラクターの表情を分かりやすく表現してくれたことでバランスがちょうど良く感じられました。登場人物の感情が伏線っぽくならず、ストーリーをすんなり理解することができたんですよね。それで、見ていく内にいつの間にかハマっていた感じです!