――BL要素の強い同作で、春樹は秋彦に恋愛感情を抱く役どころでしたが、その感情を理解するために意識したことや春樹を演じる上で気をつけたことはありますか?
「春樹の感情を理解するのは難しい作業ではありませんでした。その対象が男性か女性かの違いはあっても同じ人間に対しての感情なので…。ただ、バンドメンバーという環境が複雑ではあったのでそこでの葛藤にアプローチしました。秋彦に自分の感情を伝えることで何か壊れてしまうんじゃないかという恐怖心や、そこから生まれるもどかしさを大切にしようと思いました」
「春樹の献身さを見ていただきたいです」
――バンドの仲間たちを描いた物語で、同年代の共演者の方が多くて実際に楽器の演奏もされて、特別な現場だったのではと思います。撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
「限られた時間の中で楽器の練習や撮影で必死でしたので、そこで良いチーム感が生まれたかなと思います。お芝居や、楽器練習を通して自然と距離が縮んでいったのかなとも思います。バンドメンバーでは自分が年上でしたが、皆さんに支えられとても助けられました」
――では最後にドラマの見どころ、春樹に注目してほしいシーンを教えてください。
「春樹の秋彦への繊細な感情と不器用ながらバンドをまとめようとする献身さを見ていただきたいです。ライブシーンも見どころの一つとなっていて、初めてお客さんの前で演奏したときはとてもエキサイティングでした。ぜひ、その辺も楽しみながら見てもらえたら嬉しいです」