上白石萌音、深津絵里、川栄李奈がヒロインを務める連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。11月30日放送の第22回では、勇(村上虹郎)が久しぶりに安子(上白石)を昔のあだ名で呼ぶ場面が視聴者の感動を呼んだ。(以下、ネタバレがあります)
今週は第5週「1946-1948」を放送中。稔(松村北斗)戦死の報せが届き、稔の母・美都里(YOU)は安子につらく当たるように。見かねた千吉(段田安則)が安子に再婚を勧めていた。だが安子にとって別の家に嫁ぐことは、まだ幼い娘・るいと離れることを意味していた。
そんな中、第22回で勇が動いた。夜になって「義姉(ねえ)さん」と、安子の部屋を訪ねた勇。安子に金の入った封筒を渡し、「この家を出て、るいと2人で暮らすんじゃ。義姉さんがるいと一緒にいよう思たら、この家を出るしかねえ」「あとは、わしが何とかする。急げ。朝いちばんの汽車で岡山を出るんじゃ」と、背中を押した。
るいと一緒にいたいなら、道はこれしかない。勇の言葉に従い、暗いうちに雉真家の門を出て、歩き始めた安子。勇が背後から声をかけた。「あんこ! どねえしても困ったら、帰ってくりゃあええ。そん時は、わしがおめえをもろうてやらぁ」。それは本当に久しぶりの、“同級生の勇ちゃん”として安子に送ったエールだった。
NHK出版
発売日: 2021/10/25