早乙女太一予算を心配「大人の顔をなるべく見ないように…」
早乙女演じる駆は、相手が振りかざす“穢刃”を鞘に入れることでそれを封印する。本作におけるアクションの難しさを聞かれた早乙女は、「(相手が)刺してきた刀を小さな鞘の穴に入れるのは…最初は苦戦しました」と語りつつも、「中盤からはプロになれたなと。後半はドヤ顔でした」と、さすがの熟練度で難技を習得。実はこの“刀を鞘に入れて封じる”というアイデアは元々中島氏が温めていたものだが、舞台でやるには難易度が高いため映像作品で採用されることになったそう。中島氏が「今の話を聞くと、舞台でもいけるのかな?」と提案すると、早乙女も笑いながら「いけますね」と自信をうかがわせた。
ちなみに、一見時代劇のようなタイトルの本作で、なぜ舞台が現代なのか…という点について、中島氏は「一つは予算の問題。時代劇は予算が掛かって大変(笑)。物理的に不可能でした。もう一つは、世界に持っていきたいなら“今ここで起こっていること”を表現しないと。はなから現代劇で、鞘と日本刀で戦うことは決めていました」と解説した。第1話のディレクションを行った藤井道人監督も「今起こり得る闇を描きたい」と話しており、その構想がシナリオに取り入れられている。
脚本やアクションはもちろん、映像面でのこだわりも深く、完成した作品はダークファンタジーと現実が入り混じった独特の仕上がりに。自身も企画段階から参加し、アイデアを出したという早乙女は「しっかりと思いをもって作ってくれていることをひしひしと感じた。失礼かもしれないんですけど、この枠を超えちゃってるんじゃないかなって…『予算大丈夫かな』って、なるべく現場では大人の顔を見ないようにしていました(笑)」と心配ごとを告白。その上で「やるからにはいいものを作りたい。アクションだけでなく、できる限りのことをしようと思ったので、映像にもエネルギーが乗っているんじゃないかな」と、その出来栄えに太鼓判を押した。
最後に見どころを聞かれた早乙女は「回を増すごとに人間ドラマが深掘りされて、見えなかった部分が見えてきたり、アクションもレベルアップしていきます。それを楽しんでいただけたら」と本作をアピール。中島氏も「チャレンジングな企画を、全員で熱を込めて作った。その熱を受け取っていただければ」と語った。
ドラマ「封刃師」はテレビ朝日にて1月15日(土)深夜2:30スタート、ABCテレビにて1月16日(日)夜11:25スタート。ABCテレビでの放送後、TVer・GYAO!で見逃し配信も実施される。
テレビ朝日:2022年1月15日スタート 毎週土曜深夜2:30-
ABCテレビ:2022年1月16日スタート 毎週日曜夜11:25-
※ABCテレビでの放送後、TVer・GYAO!で見逃し配信を実施
出演=早乙女太一、遠藤雄弥、中村ゆりか、深川麻衣、手塚とおる、橋本じゅんほか
脚本=中島かずき(劇団☆新感線)
監督=藤井道人、曽根隼人、小山巧、桑島憲司
チーフプロデューサー=山崎宏太
プロデューサー=南雄大、山田久人