――神谷のキャラクター作りで最初に気をつけていた点などありますか?
(皆川)猿時さん演じる水城とバディのような関係性だったので、水城との相性は考えました。水城もキャラクターが立っていましたから、それを食い合わないように…。
ただ、確か最初のころは神谷というキャラクターはもっと明るく、元気で活発な刑事と言われていたんですよ。でも、水城がああいうキャラだからちょっと抑えめでいこうと抑えた演技していました。そしたら、現場では、「クールだね」とか茶化されたりしましたね(笑)。
もし元気な神谷だったらまた違った雰囲気になっていたのかも。そう思うと面白いですね。あと気をつけたのは、絶妙なラインで怪しい感じを出すこと。結末を知らなかったので、何となく犯人っぽい雰囲気も出したりして(笑)。そのさじ加減は監督たちと話し合いながら探っていった感じです。
――劇場版で久しぶりに神谷を演じることになっていかがでしたか?
正直、神谷というキャラクターの人格を忘れていたんですよ。クールでドライな刑事というイメージは残ってたので、演じていたら、「ちょっと暗すぎる」と言われたりして(笑)。でも皆さんとお芝居していたらすぐに感覚が戻ってきました。
それからは、神谷を演じるのが楽しくて。ただ物語としては、ドラマとは違う2年間を過ごしているので、またちょっとズレているんですよ。神谷にこんな一面あったの?と驚きながら見ていただけるとうれしいです。
――現場は同窓会のようだったと皆さんがおっしゃっています。
すごく楽しかったですね。ただ、僕はドラマでもお会いしていないキャストの方が結構多くて。マンションの住民でなかったから住民会にも参加していないので、刑事チームと(田中)圭さんや(原田)知世さんとのシーンがメインで。なのでちょっと新鮮でもありました。そして楽しかった反面、ちょっと緊張もして(笑)。“あな番”チームに今さら入ったみたいな感じでした。
――劇場版はミステリー部分の面白さも多分にありましたね。
構造がかなり複雑でしたね。脚本をいただいたとき、1回じゃ全容が掴めなかったです。そしてお芝居もして完成版を見たけど、あのときあの人は何していたの?みたいな小さい伏線がたくさん散りばめられていたものはまだ全部を理解できてないかも。
とりあえず、犯人が分かってからそれぞれの行動を見ると面白い部分もあるので、ぜひ2回は観に行っていただきたいです。真犯人が分かった後は、表情や行動などで「なるほど!」と思うところがたくさんあると思うので!
バップ