――皆さんが好きだったキャラクターを教えてください。
坪倉「僕は奈緒ちゃんが演じた尾野ちゃん。迫られたらめちゃくちゃ怖いけど、かわいいんだよね。ちょっとだけでも『どうしよっかな~』と考えてしまう怖さがあって(笑)」
袴田「『知らんし』(笑)。僕はヨシヒコも好きだけど、やっぱり(木村)多江さんの早苗さん。ミステリーと面白のギリギリだし、あれは本当にすごい」
片桐「女優さんだよね。お芝居が本当に上手で面白いっていう…」
坪倉「あれは多江さんしかできないキャラクターですよ」
片桐「僕は峯村(リエ)さんが演じた赤池美里さん。あのリアルでおかしい感じは本当にすごい。映画でもまたおかしなことになっていて…」
坪倉「でもこの人が一番って選べないですよね。(皆川)猿時さんの水城も好きだし」
袴田「最初はダメ刑事だと思っていたらどんどん優秀なところが見えてきて、ちょっとかっこよく見えてくるから不思議」
片桐「本当にみんな魅力的だった」
袴田「だから映画でみんなと再会できたのはうれしかった。あのときのキャラクターのままだったから。あとドラマではすれ違うだけの人たちもいたけど、今回はみんなが一堂に会したのがまたよくって」
坪倉「同窓会でしたからね。みんなもそんな感じでなんか楽しそうだったのが印象的でした」
――改めて“あな番”の魅力は何だと思いますか?
坪倉「やっぱりみんなが考察するとこですね。そしてどんどん思っていたのと違う方向にいく…。やっぱり秋元康さんの作戦の妙というか、何が起こるか分からないところが多くの人をひきつけたのかなと思います」
片桐「きっとオンエア中も変わっていったところもあるんじゃないかな」
坪倉「僕らは犯人も分からずやっていたし」
袴田「でも自分は犯人じゃないと思っていた」
坪倉「僕も。こんなすごい人たちが出ている作品で、犯人なんて背負えない!って」
袴田「最初から、“1話につき1人死ぬ”と言っていたのもここまで反響を呼んだ理由のひとつだと思う。自分がイチ視聴者だったら、次は誰だろうって気になってしまうし」
片桐「竹中さんの管理人さんなんて、ストーリーテラーみたいな立ち位置なんだろうなと思っていたらすぐに死んじゃったから」
袴田「あの頃は、自分もいつ死んでもおかしくないなと思いながら現場に入っていたよ」
片桐「住民会のシーンでは、みんなが『次、私が殺されます?』みたいな疑心暗鬼な状態で(笑)。台本をもらう度に驚いていて、すごい楽しい時間だったな」
坪倉「またみんなで集まってやりたいですよね。僕は今度はハゲ頭をドリルで殴られて殺されるとか…」
袴田「怖すぎでしょ。ドラマで一番怖い殺され方した浅香(航大)くんの神谷を超えるの? でもそれを超える殺され方が劇場版にあるかも…」
片桐「劇場版はスケールがめちゃくちゃデカくなっているから、見る方もいろいろ驚くはず。あと豪華キャストがこれでもかと出ていて、濃厚な物語になっているし」
坪倉「ドラマを見ている人も見ていない人も楽しめるエンターテイメント作品なので、ぜひ劇場版を見て考察してください!」
取材・文=玉置晴子
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