田村淳と母親とのエピソードに緩む涙腺
特別編の後編での松陰寺と田村の会話は終始和やかだったように思う。「遺書動画サービス」を通じて「覚悟ができた」「明日死んでもいいように今日生きよう」と田村に素直に伝える松陰寺、そんな松陰寺をうれしそうに見ながら、「遺書」というネガティブなイメージのあるワードを前向きに捉え、丁寧に一つ一つ自分の言葉でつむいでいく田村、2人のその姿に「遺書=ネガティブ」というイメージが自然と薄れていくのは私だけではないだろう。
田村自身が大学院で研究したことを話し出すと、スタジオでは高橋らが「すごいっすね」「こんな感覚になるだ」と声をもらす一幕も。さらに田村が「遺書動画サービス」を始めるきっかけになった母親とのあるエピソードを語りだした。
その途中、田村が松陰寺に「(母親には)しておいた方がいい」と伝えたあることに再び涙腺が緩み始め、私はすぐに実践はできないが、静岡の実家にいる自分の母親にありったけの「愛」を込めて、連絡をしてしまったのはここだけの話である。
「後悔のないように生きたい」と思っていても思うようにできずに後悔してしまうことは誰にでもある。でも、後悔を少なくするための手助けの一つが、田村が手掛けている「遺書動画サービス」ならば試してみたい気がするし、視聴者がこの番組を見て少しでもポジティブになれたらいいなとも思った。
誰しもにいつか必ず訪れる「死」というものに対して、恐怖を抱くのではなく、それさえもポジティブに変換して「今をどう生きていくか」を考えさせられる今回の「ぺこぱポジティブNEWS」。
きっと全てを理解するのは難しいし、人それぞれ考えはあるから「絶対見てね!あなたに役立つから!」となどは言わないが、それでもこのレビューを見て少しでも気になったのであれば、どうか自分で見て、自分で判断してほしい。
※高橋優斗の「高」は、はしご高が正式表記