――最初からチームワークばっちり!って感じだったんですね…! これまでにも仕事以外の場所で会ったことはあるとは思いますが、現場に入って初めて知ったお互いの意外な一面はありますか?
堀井:僕は三津谷君とはお仕事したことがなかったんですけど、この現場でずっと見ていて「真面目な人だな」というのに気付きました!
スケジュール帳にちゃんと予定を書いているし、台本にも付箋貼っていろいろ書き込んでいるし…撮影が遅くまである日も多いので、スタジオに泊まったりするんですけど、その時も一人だけ荷物をきれいに置いてあったり、ドライヤーもちゃんと持ってきていてマメな方だなって。
三津谷:確かに、ドライヤーとか持ってたらびっくりしてたもんね(笑)。
堀井:「ドライヤーとか持ってきてるんだ!?」「すごい偉いな」って思って、それで、貸してもらいました(笑)。
山田:(笑)。
堀井:裕貴は、出会いがオーディションだったんですけど、当時よりはるかに視野が広くなっていて、いろんな受け入れ方をちゃんとできるんだなって印象です。心が広いというか…裕貴とご飯に行った時にいろいろと話してる中で、「全部自分のせいにすれば楽になる」っていう言葉を聞いた時に「あぁ…先越されたな」って思いましたね。人のせいにしないで全部自分のせいにして、そうすれば悔しくて次のステップにつながるっていう考え方がすごいすてきだと思いました。
三津谷:僕は、新太はずっとポジティブで鋼の心を持ってるイメージだったんですけど、実際は意外とそうではなくて、結構繊細だし気にもするし、想像してた“堀井新太像”というのとはかけ離れていたので、ビックリもしたけど面白いなって思いました。
やっぱり人間って、見えてる部分って少ないんだなって、関わってみないと分かんないなって。
こうやって共演することで、新太がファンの方に好かれる理由だったりスタッフさんに愛される理由って言うのがすごく分かって、すごくいい刺激をもらいました。
最初は「こんなに繊細なんだ!」って驚きましたけど。
堀井:うん、すぐおなか痛くなる…
三津谷:そっちの繊細!?(笑)
山田:1日に何回もお手洗いに行くんですよ(笑)。
堀井:…今も行きたいかも(笑)。
三津谷:(笑)。裕貴は、間接的にいろんな人に「(山田は)良いよ」「裕貴を見なさい!」みたいなことをずっと言われていたんですけど、一緒になった時にみんながそう言う意味が分かりましたね。
舞台の時の裕貴は自分の中のイメージでは、周りを見られるというより、どうしたら自分自身が面白くネタをやって、つなげていくか考えていたふうに見えてたから、今回ドラマの現場で会った時にそこが変わってたからびっくりしてたんですよね。間違ってたらごめんだけど。
山田:多分、昔は舞台に対しては、野球やっているときにサッカーやってって言われているような違和感を感じていたけど、今は変わりましたね。
三津谷:でも(舞台の)「宮本武蔵(完全版)」で主演をやった時に、「すげぇいいよ」って言われてる理由が分かったし、だからこそ一緒に仕事したいなって思っていて、そう思ってたタイミングで一緒にできることになってうれしかったんです。今まで知らなかったギャップというよりは、“表現”と向き合って生きてきたんだなというこれまでの歩みがすごく伝わってきたので、ギャップというよりはすごいなっていう関心が大きかったです。
俺よりも若いはずなのに俳優として俺より成長していて、「やべぇぞ」みたいな感覚ではあります。
――べた褒めですね! 山田さん、今の話を聞いていかがですか?
三津谷:…もう褒めないけどな!(笑)
山田:最近このくだりが生まれて(笑)、現場で「三津谷さん、どんな感じが良いかな?」って相談しに行くと、「いや、もう裕貴は面白いから良いんだよ」って言われちゃって、「一緒に考えてよー!」ってなります(笑)。
下に続きます