吉田鋼太郎、主演ドラマでアドリブ封印「監督と俳優のバトルが繰り広げられている」撮影の裏側明かす<おいハンサム!!>
吉田鋼太郎「漫画のテイストをきちんと残しつつ新しいものにしていきたい」
――「おいハンサム!!」はどんなドラマになりそうですか?
原作は漫画家・伊藤理佐さんの人気作「おいピータン!!」をはじめとした、とてもほんわかしてコミカルな漫画をミックスしたものですが、それとはちょっと切り離して考えていただいたほうがいいかと。漫画とは違うドラマならではのリアリティーが必要になってきますので、漫画のテイストをきちんと残しつつ、新しいものにしていきたいと思っています。
私が演じる伊藤源太郎を中心とした家族の物語なのですが、家族って案外ずっと一緒にいられなくて、子どもが成長する中でだんだんバラバラになっていくのが前提なんですよね。本作でも次女の里香が大阪に嫁いでいますし、三女の美香は一人暮らしを始めます。
子どもが離れていくときの親としての切なさや無念、ほろ苦さのあるシーンがたくさん出てきます。実は、頑固おやじが出てくるホームドラマって最近では絶滅状態だったと思うので「令和にあえて昭和のホームドラマ」というコンセプトは面白いのではないかと思います。
――演じる伊藤源太郎はどんな役ですか?
3人の娘たちが可愛くて大事でしょうがないんだけど、その思いを面と向かって言えない人。“昭和のお父さん”というと口数が少ないイメージですよね。でも娘たちへの愛を何か行動によって伝えたいという気持ちはいっぱいで、そういうところが非常に微笑ましく「頑張ってるな」と思えるお父さんなんです。
例えば、泥酔して帰ってくると、そこで初めて酔った力を借りて娘に対して「お前のことを愛してる!」と言ったりするシーンがあるんですが、そういうシャイな部分は僕自身も「分かるな」って思うし、すてきだなと思いますね。
――源太郎とご自身の似ている点・似ていない点はありますか?
同世代(60歳前後)なのでモノの考え方や行く店なんかは似ていますね。例えば、源太郎が周りの人に薦める店は、お蕎麦屋さんだったり、居酒屋でもチェーン店ではなく、老舗というより普通に街で3、40年やっている歴史があるような店だったり、そういう店のチョイスは似てますね。
あと、酔うと饒舌になる点も似ています。しゃべっている方が悪酔いしないと思っているのですが、周りの方々はちょっと迷惑なようですね。僕が1人でずっと喋って、人の話をきかなくなるなんてことがありますので(笑)。
似ていない点で言うと「言いたいことはなるべく言う」という点。人って喋ってナンボじゃないですか!伝わらないと大変なことになっちゃうんで、ちゃんと伝わるように努力しています。
ちなみに、伊藤家それぞれに「好みの目玉焼きレシピがある」という話が出てくるんですが、僕は源太郎と違って「白身も黄身もちょっとナマに近い半熟」が好きですね。
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