吉田鋼太郎、主演ドラマでアドリブ封印「監督と俳優のバトルが繰り広げられている」撮影の裏側明かす<おいハンサム!!>
「また違う自分を発見できるんじゃないか」アドリブなしで挑む意欲作
――伊藤家の面々や共演者について教えてください。
僕の奥さん役のMEGUMIさんとは連続ドラマ「おっさんずラブ-in the sky-」(2019年、テレビ朝日系)以来、約2年ぶりに会ったのですが「久しぶりね」とか「お元気ですか?」という挨拶ではなく、いきなり「鋼太郎さん、山口監督って知ってますか?大変ですよ!」という会話から始まりました(笑)。
ですが、実は山口(雅俊)さんとは以前、事務所が一緒でよく食事にも行く俳優・藤原竜也に誘われて、一緒に飲んで意気投合した“前フリ”があったので、天才と言われ、こだわりの強い山口さんの下で今、スムーズにやれております(笑)。
長女役の木南晴夏さんとは初共演ですが、旦那さん(俳優・玉木宏)とはドラマやCMでたくさんご一緒しまして、木南さんとは本作と、春に私が演出する舞台でご一緒するというご縁があります。次女役の佐久間由衣さんと三女役の武田玲奈さんとは、これまで同じ映画に出ていても共演シーンはなかったので、今回はすごくうれしいです。
また、源太郎の取引相手として一緒のシーンが多い、大森利夫役の浜野謙太さんはひたすら面白い方。彼はミュージシャンでもあるので、いわゆる“役者役者”してなくて、ゆるやかで自由な空気を醸し出してくれるので、僕は共演者として肩肘張らなくて良いのが本当にラク!現場でも楽しいエピソードをかましてくれるんでツッコミどころ満載です(笑)。
――本作ならではの取り組み方はありますか?
今回の現場は、当日にセリフが20秒増えたりというサプライズが起きる現場なんですが(笑)、それが逆に僕ら俳優陣のやる気を喚起して「そう来るか!?じゃあ、こう応えよう!」みたいに、いい意味で監督と俳優のバトルが繰り広げられています。
普段、僕はアドリブを挟み込むのが好きな方なんですが、本作では山口監督が繰り出すさまざまな演出や要求を一つ一つクリアしていくと、ふっと面白いシーンができあがる。だから「今回はアドリブを止めよう」と思いながら演じています。アドリブを止めたときに自分がどういう芝居ができるのか。また違う自分を発見できるんじゃないかという気がするので、そういう意味で「ターニングポイントだらけの作品」だし「自分の代表作にしたい!」と思っています。
――タイトルにかけて、ご自身が“ハンサムになる瞬間”は?
2021年3月に娘が産まれまして、抱っこしたりすると「まんま」とか喋ったり、手足を動かしたりするのが本当にかわいくて。そんな娘を見ている自分は、おそらく今までしたことがないであろう自然な笑顔をしていると思うんです。そのときの自分の顔は多分ハンサムなんじゃないかな(笑)。
――最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。
源太郎という頑固で厳しい、でもちょっと弱いところやお茶目なところのあるお父さんを中心とした家族がいろんな騒動を繰り広げるホームドラマ、もう「ホームコメディー」と言っていいかもしれない面白さ。
そこに“男を見る目がない”娘たちが選んだ、ちょっとダメな彼氏や元彼が絡んできて、自体はややこしい方へ向かっていく。いろいろな要素が詰まった、令和にあえて昭和なホームコメディー。昭和・平成・令和どの世代の方でも楽しんでいただけるドラマになっていますので、どうぞお楽しみに!
TCエンタテインメント