仮面ライダーに水谷千重子… 芸能人ファンも多く、逆オファーが来ることも
さらに2019年からは、“人”を超えて“ヒーロー”も走るようになった。これまでに「仮面ライダー」作品と3回のコラボを行い、仮面ライダーツクヨミ、セイバー、リバイスが出演。「やっぱりライダーは50年以上の歴史がある分、特別感がありますね。撮影中たまたま通りかかった方々が見学されていたりするのですが、子どもたちがわーっと寄ってくるよりも、意外と30~40代の方が多いんです。とても丁寧に声を掛けていただき、誰もがリスペクトしているんだなと改めて感じました」
同番組は芸能人からのファンも多い。過去に森三中も出演しているが、出演オファーは森三中側から。また水谷千重子(演歌歌手・友近)や、劇団ひとりが別キャラクターに扮して走るなど、“ネタ”感が強い回もある。他局でも『全力坂』をパロディ化した企画・コーナーは多く、「地方へ行った時にもパロディを見たことがあります。ローカル番組で番宣も打ちませんから、それが我々の番組の宣伝にもつながりますし、そのオリジナルを作れたというのは我々の意欲に繋がりますね」と佐藤氏も笑顔を見せる。ちなみに佐藤氏が個人的に思い出深い走者は福原遥。「子どもがまいんちゃん時代の番組(NHK「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」)を見ていたので、そのまいんちゃんが“全力”を見せてくれたのはうれしかった」と父親としての顔も覗かせた。
そして3000回。「2005年当初は、たまたま坂道を通りかかり、坂を見上げて何かを思って全力ダッシュ、坂道を上りつめたところで満足気に坂を見下ろすというコンセプトでした。吹越さんは『その原点に戻りたいね』と。普段ナレーションをしている吹越さんがどんなシチュエーションでどう走るか、その走りとともに、演出にも仕掛けがあるので楽しみにしていてください」
今後は「関東を飛び出して日本中、そして海外の坂を走ってみても面白いかもしれない」と希望を語る佐藤氏。人生は山あり谷あり。谷を脱出するために駆け上がっていく、その勇気をもらえる「全力坂」のグローバル展開にも期待したい。
(文/衣輪晋一)
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