溝端淳平が、BS時代劇「立花登青春手控え2」(毎週金曜夜8.00-8.45NHK BSプレミアム)に出演中。溝端が演じているのは、江戸・小伝馬町の若き牢医者・登。登は医者である叔父・玄庵(古谷一行)を頼って出羽亀田から江戸に来た青年で、叔父の家に居候をしながら医者の修業に励んでいる。
また、江戸時代初期に開かれた柔術の流派である起倒流柔術の使い手という一面を持ち、正義感が強く、牢の内外で起こるさまざまな事件やそれに関係する人物と深く関わり事件を解決していく。
今回、そんな登役の溝端に、今作が決定した時の心境や見どころなどについて話を聞いた。
――パート2が始まったお気持ちを教えてください。
前作の撮影から約1年の期間が空いているのですが、京都の撮影現場に入った時、スタッフさんたちが温かく迎えてくれたんです。ですがそれと同時に、その1年の間に“溝端淳平”がどう成長したのか試されているようなプレッシャーを感じて撮影に入りました。
ずっと緊張しながら撮影をしていたんですが、第5回の撮影中にベテランの照明技師の方から「“何か”成長したな」と言われて、それがうれしかったですね。また登を演じることで、自分自身の役者としての成長を感じることができました。
――登という役をどう思われますか?
物語は勧善懲悪ということでもなく、牢に入れられた囚人たちにも「なぜ罪を犯してしまったのか」などの背景があります。登はそんな囚人たちと関わり、事件に巻き込まれ、それを解決するため奮闘していく。
そして、牢医者として肉体的な傷の治療はできても、関わった人物の「心の傷は救えたのか」「人の心に踏み込んでいく難しさ」に葛藤し、悩む姿は、歴史背景こそ江戸時代ですが、青春を突っ走る青年です。
――パート2では、平祐奈さん演じるいとこ・ちえとの恋の展開も深まるそうですが、どのように感じましたか?
登という人物は、頭もきれるし、闘っても強いですし、医者としてもすごく優秀なんですけれども、こと女性に関してはまだ子供っぽいところや純なところがある青年です。なので登は、いつも明るく元気なちえに引っ張っていってもらっている感じですね。
年上の僕が言うのも変ですが、平祐奈さんには、恋をリードする演技をしていただいてずいぶん助けられました。
――今作の印象的なシーンを教えてください。
第1回「片割れ」で、木村祐一さん演じる清次郎の傷を針で縫うシーンがあったんですが、その時のキム兄が痛さを我慢している姿がかわいらしくて。本当はこわもての登場人物なんですが(笑)。
――パート2になり前作と比べ登が成長したと感じる部分はありますか?
登は居候をしている小牧家になじんできたのか、家での待遇がよくなったんです。本当に少しですけど、宮崎美子さん演じるいつも登に厳しかった松江さんが優しくなったんですよ。
登は「裏があるんじゃないか」と、素直に優しさを受け止めきれず恐れているんですけれど、そこが今作の面白さの一つでもあります(笑)。
また、前作の登の行動は“若さゆえのわがまま”だったのが、いろいろな事件に巻き込まれて自信と経験がついたんでしょうね。“ただのわがまま”になってきていて、無鉄砲さは増していると思います(笑)。
――最後に視聴者にメッセージをお願いします。
“登の成長=自分の成長”だと思っていますので、まだ決まってはいませんがパート3にも期待してください(笑)。
毎週金曜夜8.00-8.45
NHK BSプレミアムで放送