映画「Pure Japanese」の公開記念舞台あいさつが2月6日に都内で行われ、主演のディーン・フジオカが、ヒロインの蒔田彩珠、監督を務めた松永大司と共に登壇した。
本作は、過去のトラウマを抱えながらアクション俳優として生きる主人公・立石(ディーン)が、両親のいない孤独な女子高校生・アユミ(蒔田)を救う王道のクライム・サスペンス。ディーンが、企画とプロデュースも務めている。
登壇したディーンは「私事ながら、コロナに感染して寝込んでおりました。今日やっとリベンジ舞台あいさつができます」と、まずはコロナに感染したことと元気に復活したことを観客に伝えた。
そして、「3年半ぐらいかけて企画から公開までたどり着いた初日に、なんとコロナで舞台あいさつをキャンセルしてしまいました。ご迷惑をお掛けしました。健康になって、こういう形で舞台で“公開にたどり着いた思い”を皆さんと分かち合うことができて、本当に幸せです」と笑顔を見せた。
すると、松永監督も「私事ながら、僕もコロナにかかっておりまして、ディーンさんと同じタイミングで療養していました」と告白。松永監督にとっても“リベンジ”の舞台あいさつとなった。
療養中、ネットなどで作品の感想を見ていたというディーンは、「大変興味深く拝見させていただきました。賛否両論というか、こんなにダイナミックに意見が分かれる映画は、自分の出演作以外でもあまり見たことがありません(笑)」と、狙い通りと言わんばかりの表情。
「多種多様なご意見をいただいて、一つ、自分の中でハッキリしたことがあります。映画を見る方を“観客”や“オーディエンス”と呼ぶと思うんですが、この映画はそう呼ばずに、“ユーザー”という言葉がピッタリだなって思いました。ゲームやアプリと同じように」と、ハマる人はどっぷりとハマってしまうというところからそう発想したようだ。
本作の大きな見どころはアクションシーン。「アクションは危険を伴いますし、血まみれになったり、泥だらけになったり、汗まみれになったり。もちろん撮影が終わった時は達成感があったんですけど、ひと言でまとめると“めちゃめちゃ大変”でした(笑)」と撮影時を回顧。
過去の取材で「いつか宇宙で映画を撮ってみたい」と発言していたことについて司会者から聞かれると、「まずは宇宙に行った人にインタビューするところからですね。何なら、そのまま資金も出してもらうとか。『100万円を100人にあげるんだったら、一括で映画に投資してみませんか?』って(笑)」とラブコールを送った。
最後は、「ネタバレ、全く問題ないです! この映画はネタバレしてこそ、より深く楽しめる作りになっております。『何言ってるんだ!?』と思われるかもしれませんが、実際に見ていただいて、思ったことをネット上でも口コミでご家族やご友人に具体的に言いふらしてもらいたいです。こういう形で同じ空間に立ち会えたことも何かの縁だと思うので、ぜひ共犯者の一人になっていただければ(笑)。映画の余韻を楽しんで、ネタバレを恐れず、皆さんが感じたことを素直に表現していただけたらうれしいです。ありがとうございました」と、出来栄えに自信があり!という気持ちを感じさせるメッセージで締めくくった。
映画「Pure Japanese」は全国公開中。
◆取材・文=田中隆信
TCエンタテインメント