星野真里が出演する舞台「剣豪将軍義輝~星を継ぎし者たちへ~」が、6月8日(木)~18日(日)に東京・EXシアター六本木で上演される。上演を前に、星野が舞台の内容や自身が演じる梅花(メイファ)について、さらに物語の見どころなどを語ってくれた。
本作は、教科書には載らないような歴史上の出来事をエンターテインメントとして表現する「もっと歴史を深く知りたくなるシリーズ」の第3弾。 “剣豪将軍”と呼ばれる足利義輝の生涯を描いた、宮本昌孝による長編歴史小説「剣豪将軍義輝」(徳間文庫)を舞台化した作品となる。
――今回の舞台「剣豪将軍義輝~星を継ぎし者たちへ~」はどんな物語ですか?
室町幕府の第13代将軍・足利義輝が主人公の物語です。そもそも、この「もっと歴史を知りたくなるシリーズ」は教科書にあまり載らないような、広く知られていないような人にスポットを当てるという舞台シリーズで、この舞台を通してもっと知ってもらえればっていうのがコンセプトです。「剣豪将軍義輝~星を継ぎし者たちへ~」はシリーズの第3弾で、いろんな人に出会って将軍として成長した義輝が、世のため、平和のために自ら動きだすというお話ですね。
――その中で、星野さんが演じるのは梅花ですね。
明国の倭寇、今でいう海賊ですが、その海賊王と呼ばれる人の娘で、父親が義輝にすごく惚れ込んでいて、彼が日本という小さな国の将軍ではもったいないので、“自分たちの王様に”“海の王様に”なるべき存在と考えます。私はずっと彼のことを陰から、ある意味、母親のようにずっと成長を見守ってきたという存在です。彼と一緒にいろんな所を回り、彼を助けていきます。
――明の女性ということで、衣装が印象的ですね。
明ということで、その頃の雰囲気ですね。初めて殺陣に挑戦させていただいて、それも時代劇の刀を振り回すというのではなく、サイ(釵)と呼ばれる武具を2本持って、中国の舞踏のような動きで敵を次々にやっつける!みたいな見せ場を作ってもらいました。
――殺陣で次々と敵を倒すというのは、やはり気分がいいですか?
良かったです!(笑)ずっと殺陣に挑戦したいなとは思っていたんですけど、なかなか機会がなくて。女性だと、くノ一とかじゃないと時代劇で殺陣っていうのはなかったので、今回やらせてもらえるということですごく楽しみにしていました。思い描いていた剣ではなかったんですけど、女性ならではの動きっていうのを殺陣師の武智(健二)さんにつけていただいて。最初はなかなか慣れなかったんですけど、何となくコツをつかんでからは動くのがより楽しくなって。実際に見ていただいた方にもわりと好評で、特に嬉しかったのが合気道をやっている方に「格好良かったよ」って言ってもらえたことです。本物の方が見ても大丈夫なくらいになったんだなって、ちょっと安心しました。
――初挑戦の殺陣は大成功ということですね。
そうですね。「時代劇で女性が立ち回るって格好いい」って思っていただけたみたいです。元々原作には「メイファと12人の手下」というのがあって、もうちょっと女性の見せ場を作ろうっていうふうに台本を作ってくださったみたいで。わりと男性が活躍する舞台シリーズではあったんですけど、新たな風を吹かせることができたのかなと思っています。
【星野真里、舞台「剣豪将軍義輝」は「義輝の死が見せ場です!」 へ続く。同記事は4月22日(土)朝8時配信予定】