星野真里が出演する舞台「剣豪将軍義輝~星を継ぎし者たちへ~」が、6月8日(木)~18日(日)に東京・EXシアター六本木で上演される。上演を前に、星野が見どころなどを語ってくれた。
【星野真里、舞台「剣豪将軍義輝」での殺陣初挑戦で「気分良かった!」 より続く】
――演じるに当たって、楽しかった事や苦労した事ってありますか?
シリーズとしては前作の「幻の城~戦国の美しき狂気~」で初めて参加させてもらったんですけど、その時の役・淀の方は他の登場人物と絡むことが少なく、随所にちょっと出るという感じで。稽古も途中からの参加っていうこともあって、あまり共演者の皆さんと交流が持てないまま終わってしまったという心残りがあったんですよ。ただ、今回は殺陣もあったので、殺陣稽古にももちろん参加しましたし、役的にも主人公にお供としてつくという役でもあったので、一緒にいる時間も長くて、飲みに行っていろんな話をしたりして実際の距離も近くなり、みんなと作ってるぞっていうのはすごく実感できる現場でしたね。
――現場の雰囲気というのは、どんな感じですか?
みんな真面目ですね。殺陣が多いので、稽古をそれぞれがやってたりとか。でも、わりとシリーズでも、それ以外の作品でも共演したことのある方が多いみたいなので、雰囲気は最初から良かったです。劇団みたいな感じで。
――星野さんご自身は、歴史や戦国武将に興味ありましたか?
学生時代は全然興味がなかったですね。歴史の勉強は苦手で(笑)。ただ、仕事で時代劇をやることが多かったので、それをきっかけに調べていって、何となく有名どころが分かってきて。そうすると見ていても楽しくなりますし。仕事を通して改めて歴史に興味を持って、歴史の小説を読んだりするようになりました。
――では、義輝もあまりご存知なかったですよね。
そうですね。足利将軍はちょっと。織田信長とか豊臣秀吉とか、そういうところは知っていたんですが。義輝は、歴史の教科書には出てこないですし。
――今回の舞台で、星野さんが心掛けている事ってありますか?
外国人だからこそできる事ってきっとあるなと思っていて。日本人の常識の中で生きていないので。例えば、みんなが頭を下げる場面で凛と立っているとか、そういうあり方っていうのはあるなと思いながらやりましたね。
――舞台の見どころを教えていただけますか?
原作は小説なんですけど、史実をベースにしています。義輝は戦って死んでいったという、将軍の中では唯一の存在で、周りにいる人たちに助けられ、そして最期に向かっていくというのが後編になります。織田信長などの有名どころが出てきて、歴史が動くのかな?っていう時代に突入していくという流れになっていくんですけど、義輝が信長、秀吉、家康という戦国時代で頂点を極めた人たちを結びつける、きっかけを作った人っていうことをしっかり伝えられたらと。前編の「剣豪将軍義輝~戦国に輝く清爽の星~」で活躍した人は、後編では終わっていく人たちなんですよ。だから、どんなふうに生きてきて、どう死ぬのか?みたいなものがそれぞれ出せればいいのかなと思っていて。私自身は女性ならではという見せ場を作っていただけるということなので、そこのシーンはしっかりと見せていきたいなと思っています。
――舞台では、義輝の死までやられるんですね。
わりと忠実に原作を再現していくので、そこが見せ場になります。義輝の生き様、死に様が1番の見どころですね。義輝役・染谷(俊之)くんも頑張っているので、期待していただきたいと思います。
――では、最後にファンへメッセージをお願いします。
前編でみんなで作り上げたエネルギーが、いい形で後編へとバトンを渡すことができたと思っているので、そんなエネルギーを皆さんにぶつけられる作品になると思っています。若手からおじさんたちまで、体を張って見どころのある舞台を作っております。前作では、私の小学生の甥っ子が見にきて、楽しんでくれていたり、本当に小さい子供から歴史が好きな方まで、幅広い年齢の方に楽しんでいただける作品だと思います。私の殺陣も、また見にきてください! パワーアップしているはずです。