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堤真一、声優初挑戦も「言葉数の少ないヴァンで良かった(笑)」オファーを受けて声優・落合福嗣に相談

2022/02/11 07:15

命懸けで進むホッサルこそ、この物語の真の主人公

堤真一
堤真一 撮影=三橋優美子/スタイリスト=中川原寛(CaNN)/ヘア&メーク=奥山信次(barrel)


――実際、堤の渋く深い声は、不器用ながらも人を思いやるヴァンにピッタリ。だが、本人的に魅力を感じたのは、謎の病“黒ミッツァル狼熱”の治療法を探す医師・ホッサル(声:竹内涼真)だったとか。

ヴァンも魅力的なヒーローですが、僕が思ったのは、この物語の真の主人公はホッサルだなと。ある意味、宗教的ともいえる“祈りが病を治す”と信じられていた世界で、彼は病の治療法を探すため、命懸けで進んでいくんですね。その姿は医者というよりも、科学者のようだなと。ただ、そういう先鋭的な考えを持つ人は、どの時代でも排除されやすく、ホッサルもさまざまな思いを抱えていたと思います。

でも、時代を変える力を持つ人は、彼のように他と違う見方ができる人なのではないかと。だから、ホッサルこそがこの物語の真の主人公なのではと思いました。それこそ原作時点からホッサルのカッコ良さを感じていたのですが、声を演じる上では、ホッサルはセリフ量が多いので、言葉数の少ないヴァンで良かったと思いましたね(笑)。

――世界を侵食する謎の病。その抗体を持つヴァンとユナの旅が描かれるのだが、今われわれが直面しているコロナ禍の問題に通じるところも。

本来であれば2020年に公開される予定でしたが、その当時は新型コロナウイルスがどういうものなのか分からずの状態で。今もコロナとの戦いは続いていますが、ヴァンがユナを守り抜くという気持ち、ホッサルが命を救うために奔走する姿は勇敢で美しく、きっと見てくださる方の胸に響く作品になっているはずです。

◆取材・文=馬場英美

この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。

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■映画「鹿の王 ユナと約束の旅」
2月4日(金)公開

声の出演:堤真一、竹内涼真、杏/木村日翠、阿部敦、安原義人、桜井トオル、藤真秀、中博史、玄田哲章、西村知道
原作:上橋菜穂子「鹿の王」
監督:安藤雅司 宮地昌幸
脚本:岸本卓
主題歌:milet「One Reason」
アニメーション制作:Production I.G
配給:東宝
公式サイト:shikanoou-movie.jp
(C)2021「鹿の王」製作委員会

▼出演者インタビュー更新予定!映画「鹿の王 ユナと約束の旅」特集
鹿の王 アニメ
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発売日: 2021/09/10
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