2月16日にCONCEPT EP『REVERSi(リバーシ)』をリリースした男性5人組アーティスト・Da-iCE。2021年は、一発撮りのパフォーマンスを切り取ったYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」にボーカルの大野雄大と花村想太が出演し歌った「CITRUS」がストリーミング累計2億再生回数超えをし、さらに「第63回 輝く!日本レコード大賞」で、結成10年目にして初の「大賞」を受賞するなど注目を浴びた。そんな彼らの最新作について、制作エピソードを聞いた。
「長く歌い続けられる曲を作りたいという思いもありました」(花村)
――CONCEPT EP『REVERSi』をリリースされますが、リード曲となる「DOSE」は工藤(大輝)さんと花村さんの共作になっていますね。
花村想太:はい。クールさの中にある情熱、火種は小さくても熱量を感じさせるようなイメージで作りました。それと、10年後や20年後に、もし自分たちの声のキーが下がったとしても歌える曲、長く歌い続けられる曲を作りたいという思いもありました。
――作業はデータのやりとりですか?
工藤大輝:一緒にスタジオに入って作りました。お互いに出してきたフレーズが良いと「おぉ、それいいねぇ!」と言い合ったりして楽しみながらできましたね。職業作家さんと共同作業することもありますけど、メンバーが相手だと、お互いの温度感とか理解度が高いので作業時間も早かったです。でも、最初はメロディーを作る時に想太が全然歌わないから…。
花村:言葉数を少なくすることで曲の余韻を作りたかったんですけど、大輝くんに「さすがに歌わな過ぎ」って言われて(笑)。そこから「だったら、これくらいは?」「いや、もうちょっと間を置きたい」と、お互いにディスカッションしながら作れたのもメンバーの強みなのかなと思いました。
――大野さんは、完成した楽曲を歌ってみていかがでしたか?
大野雄大:いつもの表題曲は競技場で100m走をやるような感じだけど、「DOSE」はちょっとオシャレなスウェットを来て皇居の周りをランニングしているようなイメージで…。
工藤:言わんとしていることは分かる。全力疾走とは違うちょっとした余裕というか、そこで生まれる色気も表現してくれました。
大野:ただ、キーが低いのは歌いやすい面もあるけれど、ウィスパー加減が逆に目立って聴こえるので、声が均等になるように意識をしてテイクを重ねていきました。
「新しいテイストの振り付けを提示できたんじゃないかな」(岩岡)
――作曲者(工藤&花村)からのアドバイスは?
大野:「ちゃんと歌えよ」っていうメッセージが残されていて…。
工藤:言った事ないでしょ!!
大野:あはははは(笑)。
花村:実際はディレクターさんに少しだけ伝言を頼みました。ウィスパー部分が、優しく歌うと弱すぎて、芯がありすぎると邪魔になってくる。雄大くんだったら気付いてくれるかなとは思ったんですけど、そのニュアンスは伝えました。
――ダンスに関してはいかがでしょうか?
岩岡徹:今回のサビはあえて踊りは少なめにして、クールさが引き立つように“抜け感”や“大人っぽさ”を意識しています。Da-iCEが結成して10年経ったという意味でも、新しいテイストの振り付けを提示できたんじゃないかなと。
和田颯:聴けば聴くほど好きになるようなクセになる曲で、振り付けも印象的なものになっているので、視覚の面でも変化を楽しんでいただけると思います。