蛙亭らしいやりとりも徐々に出ている「蛙亭のかえる天国」
そんな蛙亭の二人とアシスタントの中屋アナは第3回以降、岡山県内の街ブラロケに出かけている。番組テーマは「蛙人間を見つける」こと。「蛙人間」というのは「愛嬌がある」「コアなファンが多い」「その場の空気に合わせられる」といった特徴を持つ人のことで、要は街ブラで面白そうな人を見つけるというコンセプトである。
番組でも「特訓中」と言われているように二人の街ブラや食レポは正直少々ぎこちない。また蛙人間として認定された岡山の人々も真面目で熱い方が多く、例えばかまいたちが「かまいたちの掟」(さんいん中央テレビ)のロケで遭遇するようなとんでもなく変な方向に突き抜けた人はまだ現れていない。番組としてはまだ始まったばかりで試行錯誤のフェーズかなと感じる。
しかし、なんだかんだとイワクラに言いくるめられ、毎回撮影許可を取りに行かされる中野のくだりなど、蛙亭らしいやりとりも徐々に出てきている。もしかしたら番組コンセプトにあまりこだわることなく、蛙亭のコントのようにイワクラの独自発想で変な設定のロケ番組にしてしまった方が良いのかもしれない。さすがにキングオブコント決勝ネタのように、岡山の街中で中野が緑色の液体を撒き散らすわけにはいかないだろうが。
ともあれ、岡山出身芸人の代表として地元冠番組を勝ち取った蛙亭・中野。「蛙亭」の看板の元、才能あふれる二人の独特の関係性や世界観が番組になじみ、徐々に蛙色に染まっていくのを楽しみに見守りたい。